2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は,教育方針に「グローバルな時代に貢献できる人材の育成」をあげており,開校当初から中学校に特設教科として「ことば科」を設置し,グローバル化時代に必要な「論理的な思考力・表現力」の育成を行ってきた。生徒が環境問題や人権問題などを地球的な視野で考え,それらの課題を自らの問題として取り組み,成果をあげていくためには,「問題や現象の背景の理解」「多面的かつ総合的なものの見方」を育むことが必要であると考えた。「ことば科」を各教科の核として本校におけるESDの基盤かつ中軸となる取組と位置付けている。

「ことば科」では,「論理(日本語)」「ロジカル・コミュニケーション(英語)」という2つの領域において取組を行っている。「論理」の取組では,社会,数学,理科等と国語科が協働し,問題解決的な学習を行っている。「ロジカル・コミュニケーション」では,それを応用し,英語でのプレゼンテーションやディベート等を行い,日本語・英語双方の「ことばの力」を身に付けている。また,高等学校は平成27年度から,スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)の指定を受け,「持続可能な社会の構築に貢献できるグローバルリーダーの育成」をテーマに研究開発を行い,また令和元年度からは,WWLコンソーシアム構築支援事業連携校として活動していた。前年度からはSGHネットワークに参加しているが,この報告書にはその詳細は含めない。

① 多様な考え方を引き出す言語活動を取り入れた活動

中学校第2学年では,国語科と社会科の教員のT・T(ティーム・ティーチング)による合科的な学習として論理領域「ディベート」を行っている。本年度は,「日本は,2035年までに二酸化炭素を排出する内燃機関車の新車販売を禁止すべきである。是か非か。」という論題を設定して授業を行った。生徒は様々な立場に立って情報を収集し,自分たちの主張をまとめた。

② 系統性を意識した活動

中学校第3学年では,中学校第2学年で学習した論理「ディベート」やこれまでの「ロジカル・コミュニケーション」で学習した表現の型などを応用して,「英語ディベート」を行っている。本年度は,“The capital functions should be relocated to Hiroshima.”という論題を設定し,ディベートを行った。

来年度の活動計画

中学校では,引き続き,特設教科である「ことば科」を中心に,各教科で関連させながら系統的に指導を行う。

高等学校では,引き続き,「総合的な探究の時間」や課題研究を中心に,系統的に指導を行う。