2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等

本校は、「夢を抱き、その実現のために、困難を乗り越えて努力できる 知・徳・体の調和のとれた児童生徒の育成」を目指す子ども像(「西」連携型小中一貫校)として、ESDを地域の歴史遺産について探求的、体験的に学ぶ学習ととらえ、ESDの実践を通して地域の歴史、文化に対する誇りと愛情を育てることを目標とした。

具体的には、校区にある身近な古墳等について調べること、わかったこと感じたことを発信することの体験を通して、地域や郷土のよさを知り、積極的に関わっていこうという態度、また、地域の担い手として自分は何ができるかを考え、自分の意見を表現し、主体的に行動する態度を育てる地域の歴史遺産に係わる学習を行った。

① 『地域の歴史遺産を巡ろう~地域の歴史を学ぶ』に係わる活動

本校の周りは歴史遺産にあふれている。白石稲荷山古墳・七輿山古墳・伊勢塚古墳・平井地区1号古墳・皇子塚古墳・堀越塚古墳・宗永寺舟形石棺などが点在しており、それぞれの間を徒歩10分程度で移動することができる。

これらの地域にあるたくさんの歴史遺産に着目し、第6学年、総合的な学習の時間における単元「平井地区の歴史を調べよう」をユネスコスクールの活動として位置づけている。

学習活動としては、社会科の単元「大昔のくらし」をもとに歴史学習に興味をもたせ、身近な歴史遺産を調べようとする意欲を高める。5~6人の班にわかれ、自分たちが巡る歴史遺産を選定し、それぞれの遺産について調べ学習を行う。次に、地図で場所を確認し、距離を調べ、時間を計算し、ルートを決めていく。また、校区にある藤岡歴史館で、地域遺産の背景や歴史的なつながりを学習する。

これらの活動を通して、児童は、自分たちが住んでいる地域が特別な場所であることを認識していく。そして、調べたことや考えたことをもとに「歴史パンフレット~ようこそ私たちの平井地区へ」を作成し、地域に対する自分なりの思いや願いを発表し合い、藤岡歴史館や公民館に展示してもらう。

調べたり、訪ねたり、パンフレット制作を行ったりすることを通して、知的 な探究心や思考力、表現力を養うとともに、地域の歴史、文化に対する誇りと 愛情を育てることをねらいとして学習活動を行っている。

来年度の活動計画

 平成31度は、コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育を推進し、平成30年度に実践したことを継続し、児童の興味・関心をもとに地域学習を進め、活用の能力を身に付けさせるとともに、自分たちの生活している平井地区、藤岡市を誇りに思い、愛する子どもを、学校・保護者・地域の方々と協働して育てていく。
 また、各学年でユネスコスクールとして大切にしていきたい活動を小中9年間の学びのつながりを踏まえて計画し、ユネスコスクール加盟校の先進的な取組を積極的に情報収集しながら、本校の活動の在り方、地域への発信の仕方を検討していく。