2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康
本校は、「豊かな心をもち,ともに学び,たくましく生きぬく子どもの育成」を学校教育目標として,ESDを各教科等における横断的・総合的な学びを通した持続可能な社会を想像する学習と捉え,ESDの実践を通して,環境・経済・社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観をもち,行動を変革させていく力の育成を目標とした。
具体的には、環境,健康・福祉,持続可能な生産と消費を柱に、①環境保全に係わる活動、②生産・小売り・消費に係わる教育、③共生に係わる学習を行った。
① 環境保全に係わる活動
家庭・地域社会と連携して,主に校区の環境と関わる活動を行っている。特に,10月には,学校とPTA・校区まちづくり協議会が一体となって,校区の清掃活動を行う「平原クリーンタイム」を実施している。校区を地区割りし,それぞれの地域に,子ども達が保護者・住民の方と一緒に出向き,清掃活動を行って学校に戻ってくるというものである。このような地域と連携した活動をいろいろな分野で仕組んでいくことで,子ども達の地域に対する関心が高まるとともに,「まず,自分たちのまちを。そして,日本や世界を。」というグローカルな考え方が育ってきている。(SDGs11)
② 生産・小売り・消費に係わる教育
消費者教育を(1)消費者市民社会の構築(2)商品等の安全(3)生活の管理と契約(4)情報とメディア,の4つの視点で捉え,それぞれの重点領域を設定して指導し,将来消費者市民として社会参加することで持続可能な社会の実現に貢献できる子どもの育成をめざしている。各学年の教科等の学習を横断的・総合的に捉えてESDカレンダーに表し,系統的に指導できるようにしている。例えば,(1)に関わって「持続可能な消費の実践」の領域で,低学年では身のまわりのものを大切にすること,中・高学年では生活と身近な環境との関わりに気付き,ものの使い方を工夫することを生活科や社会科,総合的な学習の時間に学習するようにしている。(SDGs12)
③ 共生に係わる学習
福祉に対する理解を深めながら,共に生きる住みよい社会をつくるために自分にできることは何か,自分がすべきことは何かを考えていくことを目標に学習を進めていっている。主に中学年では,近くの福祉施設を訪問して高齢者とふれあったり,障がい者の方を招いて話を聞いたりする活動を仕組んでいる。それらを通して,相手の思いや立場を理解し,今の自分にできること,将来的に成長した自分にできることを考えながら,共生社会をめざしていこうとする心情や態度を育てている。(SDGs3)
来年度の活動計画
今年度の活動の評価をもとに,来年度の活動計画を作成する。基本的には今年度を踏襲していくが,教科の時数も確保する必要から取捨選択を図っていく。そのために,今年度5つの分野を中心に取り組んできたが,重点として「生産と消費」(SDGs12)「健康・福祉」(SDGs3)に絞り,系統性をはっきりさせて取り組んでいくようにしたい。
また,これまで継続しておこなってきた中国の学校や国内のユネスコスクールとの交流については,内容を発展させながら続けていく予定である。