2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, 貧困

※本園は、「ソダツバヒカリ」として、命の場、学ぶ場、遊ぶ場という環境から、生活を中心においた時間の過ごし方を展開している。
命の場として、環境教育を意識し、日本ミツバチの飼育を行っている。今年度においては、10Lほどのはちみつが採取でき、味わうことができた。過程では、巣箱周りの清掃、観察、絵本や図鑑、動画による生態の学び、巣箱を解体し、搾り器での作業の手伝いなどを行ってきた。このことから、自然の循環、環境保全の大切さを感じ、将来に希望の持てる視野が育つことを願っての取り組みとなりました。採取したはちみつは、マルシェで販売し、売り上げを社会福祉協議会へ寄付する地域貢献へとつなげることができた。
学ぶ場としては、コンポストを一例としてあげたいと思う。当園は、年間80俵のもみ米を消費する。園内で精米するため、もみ殻、ぬかを処理しなければならない。それを利用し、給食で出る野菜くず年間250㎏と混ぜ合わせ堆肥に循環させ、田畑での肥料とする。野菜くずがごみとなることなく、土へとかえってゆく様、重さをはかる学び、発酵し、70度近い熱を発する様子を観察する体験により、日本の古来からの発酵文化に触れ、先人の知恵、ぬか漬けでの漬物、発酵物としての味噌へ食文化への興味が広がっている。
遊ぶ場として利用している里山が、今秋の台風により、20本近い倒木、幹折れの被害あうこととなった。遊ぶ場として再生するために、ボランティアの力により、再生することができた。再生していただいた事で、倒木から薪に利用することを考え、冬の暖に利用している。里山での生活が、自然との共生を考える機会となり、災害が遠くの出来事ではなく、生活するうえで身近なものと感じることでの学びへと発展することとなった。

来年度の活動計画

里山が再生されたとはいえ、まだ整備しなければならないことがあり、地域ボランティア、保護者、園児とともに行うことを予定している。クロスカントリーとしての道整備、倒木の残債の整備、地面のえぐれなどの修復し、園児はもとより、地域にも開放し、自然体験、山の幸の発見により、緑の環境への愛情が芽生えることでの環境維持への芽生えることを願っている。また、県の森林組合との取り組みで、木育活動を行っていく。木、木材への関心から、工作への興味、実践へとつなげていき、環境の連鎖、物の変化を実体験でつかみ取っていく。
これまでも行ってきた園横を流れる年見川での蛍の繁殖活動を園児、南九州大学と協力し、成果につなげてゆきたい。蛍の幼虫となるカワニナを養殖しているが、思ったようには繁殖、放流ができていないので、養殖場での生態調査、数の確認を園児とともに行い、放流数確認へとつなげてゆきたいと考えている。