2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権

本校は、今年度で開校21年になる新しい学校である。創立以来「みんな仲良し」を心の基盤とし、校風の樹立を図ってきている。その心を継承して人権教育を基盤とした教育活動を推進し、「全校児童の思いや願いを大切にし、その実現に向け努力する姿を認め、励まし、支える学校の創造」を目指し、温かい人間関係を育む教育を実践してきている。
2013年にユネスコスクールの承認を受け、ユネスコスクールのテーマの一つである「人権」を踏まえ、今年度も学校課題の解決を目指し教育活動を実践してきた。人権教育をすべての教育活動の中心に据え、様々な人とのかかわりの中で、教師が「児童の実態把握とより良い人間関係づくり」に努め、自らその都度教育活動を見直し、児童一人一人の違いや良さを認め育てていく教育の実践に取り組んでいる。
具体的には、①児童一人一人の思いや願い、悩みや不安、学習のつまづきを把握し、気づける教師、理解しやすい授業の実践、②認め合い、支え合い、励まし合える望ましい集団づくりの実践、③保護者、地域との連携・協働の実践に努めた。
①児童一人一人の思いや願い、悩みや不安、学習のつまづきを把握し、気づける教師、理解しやすい授業の実践
総合的な学習の時間、算数(コース別学習)等の授業を通して、「児童一人一人の学習習得状況を把握し、分かる授業、思いに寄り添う授業の実践」を目指し、教師の授業力向上に努めた。また、今年度においては養護教諭を中心に、差別や偏見のない社会を目指す感染症に関する道徳の授業実践を全学級で行った。
②認め合い、支え合い、励まし合える望ましい集団づくりの実践
本校の行事の柱である「なかよしジャンボリー」は、学校・保護者・地域が合同で行う行事である。 今年度は、コロナの関係で地域の方々の参加は叶わなかったが、児童と職員、保護者で協力しながら実施できた。企画から運営までを児童が協力しながら活動を進めることによって、思いやりの心や他者を理解する心が育まれた。
③保護者、地域との連携・協働の実践
先述の行事「なかよしジャンボリー」は、学校・保護者・地域の共同推進行事である。今年度は、学校と保護者のみの実施となってしまった。そのため、地域とのつながりについては、「学校だより」、「ブログ」等を通してより一層地域への発信を心掛けた。また、PTAを中心に資源物回収を実施し、地域の協力を得た。

来年度の活動計画

本校がユネスコスクールの加盟・承認を受け、来年度が9年目になる。その間一貫して、ユネスコスクールのテーマである「人権」を本校の学校教育課題とし、日々教育活動を行ってきた。教師が「多面的な児童の実態把握と望ましい集団、より良い人間関係づくり」を目指し、一人一人の良さを伸ばす教育実践に努めてきている。
2021年もこの考えを継承し、すべての教育活動を進めていきたい。今年度の反省を踏まえ、全職員の共通理解のもと、以下の教育実践に取り組んでいきたい。
①児童のつまづきや悩みを把握し、わかる授業、認め合える授業の実践
②認め合い、支え合い、励まし合える人間関係づくりの実践
③保護者、地域との支え合える関係づくりの実践