2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康

本校は,「ふるさと東畦に学ぶプロジェクト」を活動テーマとして,ESDを「主に地域とのつながりを大切にした活動」と捉え,ESDの実践を通してコミュニケーションを行う力の育成を目標とした。

具体的には,「地域の人・物・文化との体験活動を通して関わること」「自ら発見したことを伝え合うこと」「一つの学びを次へつなげること」を柱に,①農業の盛んな地域を生かした体験活動,②地域の人材を活用した学習,③福祉施設への訪問活動,④国際理解に係わる学習を行った。

 

①  農業の盛んな地域を生かした体験活動

地域にお住まいの方の田んぼの一画をお借りして,田植え体験をした。素足で泥の中を歩く感覚を味わいながら田植えの仕方を教えていただき,何十本も植えることで,田植えの大変さや難しさを知ることができた。また,秋には稲刈りの体験をした。鎌の使い方を教えてもらいながら,たくさんの稲を刈ることができた。千歯こきも用意していただき,千歯こきで脱穀をする貴重な体験もできた。

②  地域の人材を活用した学習

老人クラブの方を中心に,「お飾り作り(5年)」「昔遊び(1年)」「昔体験(3年)」などを学習する。お飾り作りでは,17名の老人クラブの方に来ていただき,一人一人が縄をなう体験をすることができた。1月には「昔遊び体験(1年)」「昔体験(3年)」を行う予定である。様々な体験活動を地域のお年寄りの方と行うことで,昔の人の知恵や努力に気付き,地域の方とのつながりも大切にしようとする気持ちをもつことができると考えている。

③  福祉施設への訪問活動

1回目は,職員の方の話を聞きながら施設の見学をすることで,高齢者が快適に過ごすための工夫を見付けることができた。また,職員の方が催し物をすることで,みんなが楽しく生きがいをもって過ごしていることにも気付いた。2回目は,高齢者の方々に楽しんでもらえるように,クラス毎に交流会を計画した。当日は聞き取りやすいように大きな声でゆっくり話したり,昔遊びや折り紙,クイズを一緒にしたり,劇を披露したりして交流を深めた。こうした活動を通して,お年寄りの方に接するときには思いやりの気持ちをもって行動しようとする気持ちをもつことができた。

④  国際理解に係わる学習

世界で起きている問題について調べ,日本と似ているところと違うところを知ることができた。そして,難民・虐待・奴隷問題など様々なことについて知り,同じ人間として困っている人達のために何かできることはないか考えた。3学期には,ユニセフの募金活動に取り組むことになりそうである。児童は,調べ学習を通して,理解を深め,自分たちにもできることに進んで取り組んでみたいという気持ちをもつことができた。

来年度の活動計画

来年度も今年度と同じ活動を継続していく予定である。地域と密接に関わりながら活動を継続し,持続可能な社会を形成することができる児童を育てていきたい。

【主な活動】

5月 地域の環境調査(5年)

6月 田植え体験(2年)

10月 稲刈り(2年)

福祉体験(4年)

11月 学区安全マップ作り(3年)

12月 お餅つき(1・2年)

1月 昔遊び(1年)・昔体験(3年)