2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権, 福祉, 食育

当校は、「21世紀をたくましく生きる 東落合小の子どもたち」を学校理念として、ESDを「2050年の大人づくり」と捉え、ESDの実践を通して「習得内容を日常生活に生かす力」の育成を目標とした。

具体的には、環境教育、食育、国際理解教育、福祉教育を柱に、①樹木や森林、街づくりに係わる学習 ②食に係わる学習 ③外国の方に係わる学習 ④高齢者や障がい者に係わる学習を行った。

① 樹木や森林、街づくりに係わる学習

3年生は、総合的な学習の時間に「木について知ろう」に取り組んでいる。校庭や地域にある木に興味をもって調べることから始め、木の名前や特徴を知り、さらに森林の役割について学ぶことを通して、私たちが生きる地球環境について考える場とした。
6年生は、総合的な学習の時間に「環境保護について考えよう」というテーマで、森林を含めた様々な自然環境や都市環境、身の回りの環境などに興味を持ち、環境保護のための方策等を考える活動を通して、社会貢献できる実践的な態度を育成している.

② 食に係わる学習

ア 心身の成長や健康の保持増進の上で、望ましい栄養や食事の摂り方を理解し、自ら管理していく能力を身に付ける。(心身の健康)
イ 食文化や食にかかわる歴史などを理解し、尊重する心をもつ。(食文化)
ウ 日本人にとってなじみのある食材を通して先人の知恵や畏敬の念を理解する。
以上の3つの目標をたて、栄養教諭を活用して全学年で食育を実施している。「すごいぞ!牛乳パワー」「やさいはかせになろう」「体が喜ぶ食事」「食事で病気を予防しよう!」等の学習を実施している。

また、栽培活動にも取り組んでいる。
1年生では、サツマイモの栽培から収穫、試食までを体験した。2年生では、自ら栽培したい野菜を選択し、キュウリやトマト、ピーマン等を栽培し、収穫した野菜を家庭に持ち帰り調理して食べる活動を行った。学年全体では、カボチャやトウモロコシの栽培に取り組んだ。特別支援学級では、キュウリ、トマト、ナス、小松菜、カブ、イネを栽培し、調理を行った。身の回りの自然に対する興味関心を高めるとともに環境を守ることの大切さを学ぶことができた。

③ 外国の方に係わる学習

5年生は、総合的な学習の時間に「みんな同じ地球のなかま」に取り組んでいる。留学生の方をゲストティーチャーとして招聘し、各国の文化や特色について、グループワークを行う機会を得た。また、今まで学習した学びを生かして、日本の特色や伝統文化、武道等を外国の方に向けて発表することで、日本の良さを気付く学習を行っている。異国の文化や慣習を知り、多様な他者の存在について理解を深める学習を行った。

④ 高齢者に係わる学習

4年生は、総合的な学習の時間に「福祉について考えよう」に取り組んでいる。障害のある方や盲導犬協会の方にお話をお伺いすることで、社会のために自分の力を役立てようとする意識の高さを感じていた。点字やボッチャの体験をすることで、4年生としてできることは何か考え、自分の力を役立てていこうと考えていた。
地域学校協働活動推進員を活用して、地域の人材を生かして高齢者とのかかわりやつながりを課題として授業を展開している。地域に住む高齢者の方から伝統的な遊びを学んだり、6年生による「ゴミ出しボランティア活動」を行ったりするなどつながりを尊重する態度を育成している。

来年度の活動計画

2022年度の本校の持続発展教育・ESDの実践【ユネスコスクールとしての取組】

(1)生活科、総合的な学習の時間の授業におけるテーマの設定と実践

(2)東京農工大学農学部との連携による授業(環境教育等)

(3)民間企業等による出前授業(環境教育、食育、福祉・奉仕、キャリア教育等)

(4)保護者、地域住民を外部講師・ゲストティーチャーに招いての授業(環境教育、福祉等)