2018年度活動報告
本年度の活動内容
平和, 人権, 福祉, 健康
本校は,「支え合って生きる ~多様な人々との協働~」を活動テーマとして,ESDを福祉教育・人権教育と捉え,ESDの実践を通して,持続可能な社会の担い手に必要な知識,能力,価値観を身に付け,「支え合って生きる社会」の担い手の一人として,その力を発揮できるようにすることを目標とした。
具体的には,総合的な学習の時間を中心に,生活科・社会科・道徳科の時間における「福祉教育・人権教育」を柱に,①いじめに関わる学習,②ユニバーサルデザインに関わる学習を行った。
① いじめに関わる学習(2年)
人権擁護委員の方をゲストティーチャーとして招いて行った。「いじめはいけない」のDVDを見た後,児童が感想や意見を発表した。教室に戻ってから振り返りカードを書き,人権擁護委員に渡した。
いじめについてのDVDは,事前に担任が内容をチェックし,2年生の児童の実態に合っていて分かりやすい内容だったので,児童はしっかりと内容を理解することができた。「友達をいじめたらだめ。」「嫌な気持ちになる。」など,率直な感想が多く出た。振り返りカードには,ほとんどの児童が価値に迫ることを書いており,心に響いたことが伝わってきた。
② ユニバーサルデザインに関わる学習(4年)
ユニバーサルデザインの道具を実際に使ってみることによって興味をもたせるとともに,課題を見出させた。パソコンや図書を活用して,身近にある道具の中にあるユニバーサルデザインを調べ,特に興味をもった道具についてさらに深く調べ,良さをまとめさせた。最後に調べたことを発表させた。
ユニバーサルデザインは誰にでも使いやすくなる道具であることに気付く児童が多かった。誰にとっても使いやすいというユニバーサルデザインは,障害のある方のためだけでなく,社会のために役に立つデザインであることを理解することができた。一連の学習を通して,課題を追求する力・発表する力を付けることができた。
※その他の学年については,今後,幼稚園・保育園の園児との交流や老人福祉施設でのお年寄りとの交流などを実施予定。
来年度の活動計画
○1年(生活科) 実施時期:1月
・保育園,幼稚園との交流を通して,思いやりの気持ちをもって接する態度を育てる。
○2年(道徳科) 実施時期:7月
・人権教室を通して,友達と仲良く学校生活を送ることの大切さに気付く。
○3年(総合的な学習の時間) 実施時期:12月
・盲導犬体験やキャップハンディ体験を通して,助け合いや協力の姿勢を育てる。
○4年(総合的な学習の時間) 実施時期:5~9月
・ユニバーサルデザインがつくられた意義を知り,生涯のある方の視点から社会の仕組みや施設・設備等について課題を見出したり,考えたりする。
○5年(総合的な学習の時間) 実施時期:1~2月
・施設の人々やお年寄りとの交流を通して,課題を見出して自らの課題として捉え,計画に基づいて実践する能力を養う。
○6年(社会科) 実施時期:1~2月
・子育て支援事業など,市の政治の働きについて,施設を見学したり,各種資料を活用したりする活動を通して,情報分析能力や思考力などの力を育てるとともに,支え合って生きる社会の仕組みについて理解を深める。