2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 世界遺産・地域の文化財等

本校は,「かかわり・つながり・だれかのために」を活動テーマとして,ESDを「世界中のみんなの幸せのために 自分にできることを みつめよう はじめよう つづけよう」と全校児童の合い言葉にESDの実践を行っている。ESDの実践を通して,持続可能な発展に関する価値観,コミュニケーション能力,体系的な思考力の育成を目標とした。
具体的には,福祉教育・環境教育を柱に,①地域とのつながり合うまちづくりを目指した学習②福祉に係わる学習③ボランティアに係わる活動を行った。
① 地域とつながり合うまちづくりを目指した学習(SDGs11)
4年総合的な学習「校区の文化財を調べよう」では,地域のボランティアの方をGTとしてお招きし,校区内にある文化財を巡り,その歴史や価値ついて話していただいた。
「草木八幡宮」や「大間神社」など日頃からそばを通ったり遊んだりしている場所を訪れ,そのよさを知ることで,地域への思いを深めるとともに,これからも地域を大切にしようとする心情を育てることができた。
また,地域の方からお話を聞いたりインタビューしたりする中で,相手の立場を尊重しながらコミュニケーションを行うことの大切さに気付かせることができた。
② 福祉に係わる学習(SDGs3)
3年総合的な学習の時間「よりよいくらしについて考えよう」では,ボランティアの方をGTとしてお招きし,聴覚に障害がある方や視覚に障害がある方との交流や点字についての学習を行った。
聴覚に障害がある方や視覚に障害がある方との交流では,ボランティアガイドの方にもお話を聞きながら,障害はその方の個性の一つであり,日頃から生き生きと活動されていることを学ぶとともに,生き方を学び,互いのよさを分かり合うことで,ともに生きていくことの大切さに気付くことができた。また,点字教室も開き,視覚に障害がある方とのコミュニケーションツールとして点字が果たす役割を学ぶことができた。
③ ボランティアに係わる活動(SDGs11)
「特定非営利活動法人さわやか青少年センター」が行っているボランティアパスポートの取組を,地域の方との交流や清掃活動等と関連させて行っている。この取組では,学校で行うボランティア体験学習や学校外の時に個人で行うボランティア活動のたびにパスポートにその時の感想を記していくことにしている。年間を通して取り組んで,社会貢献団体に寄付されることになった。
これらの活動を通して子ども達は,共にみんなが幸せに生きていくために,人と人がお互いに支え合うことの大切さを学んでいた。

来年度の活動計画

地域とつながり,よりよい行動の仕方を考える児童の育成を目指し,主として,生活科及び総合的な学習の時間に取り組んでいく。地域の特色や人材を生かしながら,教材開発や指導計画づくりを進めていく。
1年生「むかしからのあそびをしよう」(福祉)(SDG3)
2年生「おれいの気もちをつたえよう」(福祉)(SDG3)
3年生「よりよいくらしについて考えよう」(福祉)(SDG3)
4年生「校区の文化財を調べよう」(環境,地域)(SDG11)
5年生「探検しよう『みんなの地球』」(環境)(SDG11)
6年生「心のふれあい,伝え合い」(福祉)(SDG3)
また,羽山台校区の教育資源をさらに洗い出すための職員研修を行い,国語教育との関連化を図りながら,内容面と方法面を明確にして学習指導を行っていく。