2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校では、ESDを自分たちが住む町の文化や人のつながりについての学習を深め、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育であると捉え、その資質・能力の基礎的な部分を育てることをESD活動の目的としている。本校では、地域と関わる活動を〔①地域の歴史や文化にふれる活動、②地域の施設を知る活動、③地域の人々とふれあう活動、④行事等を関連づけた活動〕の4つに設定している。
①地域の歴史や文化にふれる活動
地域の伝統や文化への理解を深めることで、地域とのつながりを尊重し、将来にわたって地域の一員として生活しようとする気持ちを高める。校区内にある「安久美神戸神明社」の秋祭や鬼祭、「吉田神社」の祇園祭の学習と祭りへの参加。豊橋筆づくりの体験と学習。
②地域の施設を知る活動
地域の特色を知るとともに、地域への愛着を育み、地域のために自分たちができることを考え、実践する。豊橋公園の探検。吉田城、ハリストス正教会、豊橋市役所、豊橋市美術博物館、豊橋市公会堂等の見学。福祉施設の見学、福祉体験。
③地域の人々とふれあう活動
地域に暮らす人々との交流を通して、思いやりの心を育てる。ふれあい集会で地域のお年寄りを招待しての交流活動。地域の商店や農家の仕事調べと体験(八町もちや・朝倉弓具店・加藤米穀店・マルサコンニャク など)。昔のくらし、昔の遊び、校区内にある「安久美神戸神明社」の鬼祭、「吉田神社」の祇園祭、戦争体験・豊橋空襲等をお年寄りから学ぶ。
④行事等を関連づけた活動
保護者・地域住民に教育活動の成果を示すことで、人との関わり、つながりを重視していく姿勢を養う。運動会、学芸会、夏休み作品展、授業参観、学校開放。PTA主催の八町まつり。お世話になっている校区の方を招いて「ありがとうの会」(感謝の気持ちを込めて、一人一鉢運動で育てたビオラの花をプレゼント)。

来年度の活動計画

150年近い歴史をもつ本校は、豊橋の中心部に位置しており、国道1号線をはさんだ校区である。校区には、文化財・史跡・自然が数多く残されている。周辺には,、吉田城、豊橋公園、豊橋市公会堂、豊橋ハリストス正教会、豊橋市役所、豊橋市美術博物館、豊橋市陸上競技場などがあり、古い歴史が息づく恵まれた環境にある。吉田神社の祇園祭や安久美神戸神明社の鬼祭では、該当する町内の児童が重要な役割を担い、地域のかたがたから伝統ある振る舞いや踊りを伝承している。国から伝統的工芸品の指定を受けた豊橋筆を作る伝統工芸師のかたが校区に在住しており、4年生では体験や学習を行っている。また、校区老人クラブのかたがたも、1年生のもちつきや昔の遊び、6年生の戦争体験や豊橋空襲についての説明など、学校行事や学習のお手伝いに参加してくださり、子どもたちと積極的に関わってくださっている。来年度も、本年度の学習を継続するとともに、新たな地域の「ひと」「もの」「こと」を開発していく予定である。