2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権, 福祉

本校は、「自主・自立」を学校理念として、ESDを次世代の人づくりと捉え、ESDの実践を通して「生きる力」の育成を目標とした。
 具体的には、持続可能な開発に関する価値観(人間の尊重、非排他性、環境の尊重等)の育成、コミュニケーション能力やリーダーシップの向上に向け、①環境学習に係わる活動、②人権に係わる活動、③健康・福祉に係わる活動、④国際理解教育に係わる活動を行った。

①環境学習に係わる活動
生徒主体の活動として、生徒会が企画運営した学校周辺のボランティア清掃や、登校時に通学路の美化活動を行うクリーン作戦の実施、リサイクル活動の一環としてペットボトルキャップの収集、緑のトラスト募金などの活動を行った。
また、1学年の総合的な学習の時間では、環境をテーマにして地球環境について調べ学習を行ったほか、エコプロダクツ展で最新の環境技術の情報を集めてレポートにまとめた。

②人権に係わる活動
1学期に全校で人権標語を作成して作品を掲示したほか、2学期に全校で人権作文の取組とともに人権集会を開催し、代表生徒の作文発表などを行った。

③健康・福祉に係わる活動
全校生徒を対象に警察署から講師を招いて薬物乱用防止教室を実施し、薬物乱用の危険性や違法薬物について学んだ。
2学年の総合的な学習の時間において、福祉をテーマに、校区内ユネスコスクール蓮田中央小学校4年生との合同学習会を体育館で行った。蓮田市社会福祉協議会と連携して蓮田市聴覚障害者協会及び蓮の実会の方を講師に招き実施した。小・中学生合同の23グループを編成し、「住みよい町をつくろう」をテーマにグループで話し合った内容を全体で発表し、共有した。理解を深める取組を行った。
3学年では、3学期に保健・健康に係る取組として学校薬剤師を講師に招き、薬の服用の仕方等について保健学習を実施する予定である。

④国際理解教育に係わる活動
全校生徒を対象にキャリア教育の一環として、蓮田・白岡地方ユネスコ協会と連携してJICA青年海外協力隊経験者を講師に招き、発展途上国での体験談等を通じて海外の生活や文化等について理解を深めた。
また、夏季休業中にオーストラリアへ親善訪問した生徒4名による帰国報告会を実施し、現地の様子や異文化に触れた感想を発表した。

来年度の活動計画

・活動分野については引き続き「環境」「人権・平和」「健康・福祉」「国際理解」を中心に実施していく計画である。「国際理解」については、2020年東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れて特色ある取組を取り入れられないか検討していきたい。

・本校の学校理念として掲げる「自主・自立」をさら一歩前進させるために、今後も生徒主体の活動と体験的な活動を柱として取り組む。また、それらの活動を実施するにあたり、蓮田・白岡地方ユネスコ協会やJICAなどの外部機関との連携を引き続き行っていく。

・ユネスコスクールとしての活動を教育計画に位置付け、特に総合的な学習の時間での取組では、これまで通りに教科横断的な指導計画を立てて指導内容を適切に定め、指導方法の工夫改善をした計画にする。

・校区内ユネスコスクールである蓮田中央小学校と連携し、育成する資質の確認と継続的な指導の実施を行っていく。