2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解

令和2年度 活動の概要

⓪はじめに

本年度は「新型コロナウィルス」の影響が非常に大きく、本校の国際交流の一環であり、メイン行事でもある「カナダ語学研修」や「留学生との交流」を中止せざるを得なくなりました。また、その他の諸行事においても、縮小しての開催等を余儀なくされ、例年通りの成果が得られなかってことをご了承いただいきたいと存じます。

さて、本校は「不言実行 あてになる人間」を建学の精神に掲げ、E S D学習の実践を通して、協働作業・問題解決・情報活用のできる人材を育てている。今後、グローバル化のさらなる進展は疑いなく、そんな世界の中で、自ら考え、そして仲間とともに問題に対処できるリーダーの育成を目標としている。

具体的には、①持続可能な開発の理解、②異文化理解・多文化共生に関わる学習を行っている。

①持続可能な開発の理解

〈総合学習〉

S D Gsについて理解を深め、その後、17の分野から関心のテーマを一つ選び、国内外で起きている問題の共通点・相違点について調べる。そして、その問題解決のための方策を自ら考え、iPadでスライドを作り、プレゼンテーションをする。

②異文化理解・多文化共生

〈校内研修・宿泊研修〉

・カナダの姉妹校(グレンローザ・ミドル・スクール、コンスタブル・ニールブルース・ミドルスクール)との文化交流事業(クリスマスカードの作成)を行う。

・2月下旬から3月上旬にかけてEnglish spring seminar およびEnglish spring campを実施する。英会話レッスンの中で会話スキルの向上を図るだけでなく、バリエーション豊かな国籍の講師から、それぞれの母国の文化ついて学び、また①で行った学びを講師と共有し、異文化理解・多文化共生について考える機会を設ける。

来年度の活動計画

新型コロナウィルスの感染が終息することを大前提として、令和元年および令和2年度同様の内容を計画している(新中3の担当者による)。

<目的>

(1) 中学校生活の国際理解の総まとめとして、カナダ語学研修を位置づける。

(2) カナダでのグループ研修やホームステイを通して、自国との相違を発見し、異国および異文化への理解を深める。

(3) カナダの人々の生活や文化に接し、国際感覚を育て、国際的視野を持つ。

(4) 姉妹校との交流により、友好を深め、末永く交流できる多くの友人をつくる。

<準備と研修中の活動>

(1) 生徒各自が、以下のことにとり組む。

・個人の研究テーマを設定し、テーマに基づいて日本に関する現状を調査する。テーマに基づいてカナダで調査を行い、共通点・相違点をまとめ理由を考察する。

・ 研修班毎にテーマを設定し、テーマに基づいて日本に関する現状を調査する。テーマに基づいてカナダで調査を行い、共通点・相違点をまとめ理由を考察する。

・ E-mailやクリスマスカードなどで交流をはかる。

・日本文化の浸透を目的とし、日本古来の伝統的なお土産を作成する。(鶴でカナダ国旗を作成するなど)

・現地で和太鼓や武道(2019年度は空手)を披露する。(事前にそれなりの練習時間が必要です。)

・ カナダ語学研修のまとめを「旅行記」として発行する。

(2) 教科や特別活動・個別などの時間を利用してカナダについて事前学習をする。

<研究のまとめ、発表会>

(1)日本とカナダの類似点や相違点を発表する。

(2)ホームステイ中に話し合ったテーマについて発表する。

《テーマの例》

・環境問題・・・自然環境を守るためにどんなことが必要だと言われているか。

・人口問題・・・自国の中で、あるいは世界的に人口の何が問題か。

・エネルギー問題・・・電力はどのように供給されているか。

・両国における感染症に関する意識や対策の相違。

(3)多文化が共生するために、今後の持続発展社会に向けて何が必要だと考えるか、また、自分はどのようなことができるかを提言としてまとめる。