• はままつかいせいかんちゅうがっこうこうとうがっこう
  • 浜松開誠館中学校・高等学校

  • Hamamatsu Kaiseikan Junior and Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野気候変動, エネルギー, 環境, ジェンダー平等, 貧困

所在地 〒430-0947 静岡県浜松市中区松城町207-2
電話番号 053-456-7111(代表)
ホームページ https://www.kaiseikan.ed.jp/
加盟年 2022

2023年度活動報告

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「ユネスコとSDGsから世界を学び、徳育より日本の心を育む浜松開誠館」という教育宣言に基づき、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、心豊かな地球市民の育成を目標としている。

①地球市民および平和と非暴力の文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルという視点で、さまざまなイベント開催した。2023年9月22日には気候危機を訴えるため、学校から市街を通り浜松市役所まで約1000人が「気候マーチ」を行った。今回で6回目となる本校主催の気候マーチでは、生徒会長が浜松市の中野市長に対して提言書を手交し、気候危機に対する政策の実施などを提言した。また、10月21日には、本校を会場として「気候変動から未来を守るシンポジウム2023」を行い、午前の部では有識者のディスカッションやポスターセッションを行った。午後の部では「第3回小中高全世界気候サミット」をオンライン開催しニュージーランドやオーストラリア、モンゴルなどの海外の小中学校とオンラインでつなぎ気候変動に対する意見交換を行った。エコアスリートとして活動する元五輪選手のリディアン・カウリーさんをはじめ、モザンビークで活動する井本直歩子さんにもディスカッションに加わり世界的規模で気候危機について熱い議論がなされた。

 

②持続可能な社会を目指して、本校ではフェアトレード商品の普及や販売も行ってきた。今年度はSDGs部が、フェアトレードコーヒーを扱うショップとコラボレーションして生徒デザインのオリジナルドリップパックを作成した。また、アフリカ・マラウイの小学校給食費に寄付される寄付型ドリップパックをデザインした。これらのドリップコーヒーは浜松フェアトレードマーケットのほかLocal Action Hamamatsuの朝市場や静岡オーガニックフェスティバルなどの各種イベントにて生徒が販売し、購入者にフェアトレードの仕組みやアフリカへの給食費の寄付について説明を行った。また、高校卒業式では、卒業生から制服を回収し自動車の内装材に変えるアップサイクルを行った。生徒たちの思いの詰まった制服が、誰かの新しい思い出に変わっていく過程を体験した。

 

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重については、主にグローバルコースの学校設定科目「Global Issues」「International Relations」「Current Affairs」「Languages and Cultures」においてユネスコスクールの掲げるESD教育のうち異文化学習に力を入れた。浜松に住む外国人を中心にゲスト講師として招聘し、文化紹介や異文化交流の授業を行った。

来年度の活動計画

世界各地で起こる紛争や災害、気候危機などの諸問題に対して感性を持って行動できる人材を育成する。

生徒が感じること、思ったことや主体性を重視して、学校はユネスコスクールとして活動を支援していく。気候マーチ、気候サミットをより大きな規模で行い、Z世代から気候危機を発信していく。制服回収アップサイクルやフェアトレード活動もより活動の幅を広げて、形の見える製品を作成していきたい。

 

異文化理解に関しては、学校設定科目等を通じて、グローバルマインドの育成を継続して行っていく。今年度同様、模擬国連への参加や模擬G7サミット、ユネスコスクール全国大会への参加も行いグローバルな視点でものごとを考えられる地球市民の育成を行っていく。

過去の活動報告