2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「ユネスコとSDGsから世界を学び、徳育より日本の心を育む浜松開誠館」という教育宣言に基づき、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、心豊かな地球市民の育成を目標とした。

①地球市民および平和と非暴力の文化、②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルという視点で、さまざまなイベント開催した。2022年11月25日には気候危機を訴えるため、学校から市街を通り浜松市役所まで約1000人が「気候マーチ」を行った。国際的にもグレタ・トゥーンベルグさんをはじめ多くの若者が気候変動対策を訴えて活動している。本校も環境教育として地球温暖化について考える時間を設け生徒の意識を高めてきた。その中で生徒の主体的活動として気候マーチを3年前から行っており今回は5回目となる。浜松市役所では鈴木康友市長に気候変動対策を行ってもらうよう提言書を手交した。続く11月26日は、世界各国の学校とつながり「第2回全世界気候サミット」をオンライン開催した。市外、県外、国外から7団体が、生きたい未来についてZ世代の思いを語り合った。

持続可能な社会を目指して、本校ではフェアトレード商品の普及や販売も行ってきた。今年度も文化祭においてSDGs部がフェアトレード商品を販売した。生徒たちがフェアトレードの仕組みや理念をまとめ掲示物を作成し、普及を呼びかけた。また、高校卒業式では、卒業生から制服を回収し自動車の内装材に変えるアップサイクルを行った。生徒たちの思いの詰まった制服が、誰かの新しい思い出に変わっていく過程を体験した。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重については、主にグローバルコースの学校設定科目「Global Issues」「International Relations」「Current Affairs」「Languages and Cultures」においてユネスコスクールの掲げるESD教育のうち異文化学習に力を入れた。浜松に住む外国人をゲスト講師として招聘し、文化紹介や異文化交流の授業を行った。また海外で活躍する日本人ともオンラインでつながり授業を行った。特にポーランド在住でウクライナ避難民を支援している男性の話は生徒たちの心を打った。

来年度の活動計画

2023年も継続して環境教育を行い、第3回全世界気候サミットを計画していく。来年度はさらに他校をよびかけ浜松開誠館のESD教育を波及させていきたい。

異文化理解に関しては、学校設定科目である「Global Issues」等を通じて、グローバルマインドの育成を継続して行っていく。今年度同様、模擬国連への参加や模擬G7サミットへの参加も行いグローバルな視点でものごとを考えられる地球市民の育成を行っていく。

本校は生徒の主体的行動を支援し行動に結び付ける教育を行っている。来年度も生徒から出た意見を真剣に受け止め実践に移していく。