• おがさわらそんりつははじましょうがっこう
  • 小笠原村立母島小学校

  • Ogasawara Village Hahajima Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・地域の文化財等

所在地 〒100-2211 東京都小笠原村母島字元地
電話番号 04998-3-2181
ホームページ http://www.hahashouchu.ogasawara.ed.jp/school-information/
加盟年 2009

2024年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校は、母島を誇りに思い、ともによりよい社会を築くことのできる人間を目指し、「意欲的に学ぶ児童・生徒、自らきたえる児童・生徒、社会のためにつくか児童・生徒」を学校教育目標に掲げ、小笠原の豊かな自然と特有な歴史・伝統文化に対する学習を通して、母校や郷土に対する誇りや愛着を育むためにESDを推進する。

具体的には、島内や無人島での校外学習、アオウミガメの卵の飼育と放流活動、児童による南洋踊り・小笠原太鼓の演奏、父島移動教室での施設見学などをはしらに、①豊かな自然にかかわる活動 ②伝統文化にかかわる活動 ③特有な歴史にかかわる学習を行った。

また、年間3回(学期に1回ずつ)のユネスコ集会を実施し、持続可能な開発目標SDGsについて児童自らが考える場を設定した。

①豊かな自然に係わる活動

本校では1年生から6年生までが島内または島外の様々な場所で校外学習を行っている。特に4年生・5年生は合同で平島という無人島に行っている。(令和7年度からは4年生で実施予定)海鳥や植物の固有種の観察、及び外来種の除去活動等を行っている。2.3年生は他にも乱獲から数が減ってしまったウミガメを守り育てるために、卵の観察と孵化までの飼育、放流を行っている。放流会では調べ学習から分かったことを参加者に発表をしている。

②伝統文化に係わる活動

小笠原の伝統舞踊「南洋踊り」を運動会で小学生1・2年生の児童が踊っている。南洋踊り保存会の方を招いて、その歴史や踊り・歌詞の意味等を教えていただき、運動会では衣装を身に付け披露している。

また4年生から6年生まではクラブ活動として「小笠原太鼓」を行っている。小笠原太鼓保存会の方を講師として毎回招き、叩き方やリズムなどを教わっている。児童らは6月の返還祭、2月の音楽・太鼓発表会、3月の島を離れる人々へ向けて行う見送り太鼓、の年3回を発表の場としている。

③特有な歴史に係わる活動

小笠原は硫黄島をはじめとして戦場となった島である。そのため島内のいたるところに塹壕や壕が掘られていたり、身近な所に砲台があったりして、戦争の痕跡を間近で見ることができる。

3年生の乳房山校外学習では、登山ルートの中にアメリカ軍が落とした爆弾による大きな穴の観察が出来たり、塹壕や壕の中に入ったりすることができる。4年生の北村校外学習では、現在は無人となった場所の住居跡を散策し戦前の母島北村の様子を学び取るができる。

社会科の歴史で戦争を学ぶのは6年生からだが、本校では低学年のうちから戦争と平和について考える教育がなされている。

 

来年度の活動計画

2年生:アオウミガメの卵の飼育及びふ化と放流活動

3年生:アオウミガメの卵の飼育及びふ化と放流活動

乳房山校外学習(乳房山の昆虫・植物 固有種や絶滅危惧種の観察)

4年生:平島校外学習(外来種の除去 固有種や絶滅危惧種の観察)

北村校外学習(戦前の集落調べ)

5年生:平島校外学習(外来種の除去 固有種や絶滅危惧種の観察)

南崎校外学習(海鳥をの猫から守る活動の調べ学習)

6年生:父島移動教室(小笠原の自然、歴史にかかわる仕事や人々についての学習)

過去の活動報告