2022年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉
本校は,「校訓『礼儀・感謝・責任』の精神を,学校教育の全面に生かし,知・徳・体の調和のとれた心豊かでたくましく生きる力をもった生徒の育成」を学校理念として,ESDの実践を通して「地域に見守られ地域で活躍する生徒の育成」を目標としている。
今年度も,新型コロナウイルスの関係で外部機関との連携をとれない活動もあった。特にこちらから地域に赴いて活動するというのは,施設などへの影響を考慮して自粛したが,形態を変えたり,感染症対策を取ったりした上での活動を,①人権・福祉教育,②キャリア教育,③環境教育を柱に取り組んだ。
①人権・福祉教育
【第1学年】「福祉実践教室」
・2学期に「福祉実践教室」を行った。社会福祉協議会より障がいのある方を講師に招いて,話を聞いたり障がいのある方への援助の仕方を学習したりして,多様性を理解した。また,手話や車いすの体験,点字,高齢者疑似体験等も行った。社会福祉に対して,自らの問題としてとらえる良い機会となった。
【第2学年】「人権について」
・11月には名古屋法務局一宮支局の方を講師としてお招きし,人権教育講演会を開催した。生徒が真剣に話を聞く姿がとても印象的で,人権について考える良い機会となった。また,12月には地域の方を招いて,人権教育の一環として,人権に関する本の読み聞かせを各教室で行った。いろいろな本を紹介していただき,人権について真剣に考えるとても有意義な時間となった。
② キャリア教育
【第2学年】「キャリア教育講演会」(総合的な学習の時間)<10月>
・10月に職場体験を行う予定だったが,今年度も新型コロナウイルスの影響で中止となった。ただ,10月にはキャリア週間を設定し,株式会社Blueberry様のキャリア形成につなげるキャリアパスポート活用プログラムを提供いただき,オンラインで様々な職業の方からブース形式で話を聞くことができた。その他JTB教育事業部の方などを招いた「キャリア教育講演会」や,地域の方を招いた「おやじの仕事を語る会」では,講師の方やおやじの会の方から様々な職業の話を聞いた。
③環境教育
【全学年】「資源回収活動」(総合的な学習の時間)<7月,11月>
・地域住民とともに資源回収活動を行う中で,正しく分別することなど資源として出す際の注意事項や,地域の方々との関わりについて学んだ。雨天の中だったが,懸命に取り組む姿がみられた。
【美化委員会】「木質リサイクルセンター見学」(委員会活動)<9月,11月>
・今年度地域に誕生した木質リサイクルセンターは,県内にも数台しかない破砕機を導入し,伐採した木材や雑草,木材製品を粉砕し,土に還すシステムである。これまでは市の焼却処分場で処理するしかなかったものをリサイクルしている。持続可能な開発を進めるSDGsの取組みを目の当たりにし,今後の環境問題に対する見方や考え方を学ぶことができた。その見学で学んだことは各クラスで報告し,環境問題に対する考えを深めるきっかけとなった。
来年度の活動計画
総合的な学習の時間の活動
・学年ごとのテーマを掲げ,それを受けて個人テーマを生徒自身が考えて,1年間を通して調べ学習を中心に研究を進める。また学期末,学年末に研究のまとめや発表を行う。
1学年「進路」「福祉と自分」
・なぜ学ぶのか,なぜ働くのかということから学習を始めていく。そこでは,自分の個性について理解を深め,将来の自分像をイメージしながら考える。
・福祉実践教室では,社会福祉協議会の方々を招き,講師の方々から障がいの特性を知り,社会福祉について考える。また,講演会で講師を招き,人権について考える機会をもつ。
2学年「環境」「進路」
・野外活動において,「ひるがの」の自然に直接触れ,改めて自然,環境について考える。
・地域の方から学ぶ会をはじめ,オンラインで様々な職種の方の話を聞く機会を設ける。そこから、具体的に上級学校の調べ学習を通して自分の進路について具体的に考える。
3学年「将来の生き方と進路選択」
・修学旅行において,都会や田舎の人々や生活に触れ,生き方について視野を広げる。
・上級学校について学び,自分にあった進路選択をしていく中で,自分の将来の生き方について考える。