2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

八王子市は日本遺産に認定されており、「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山(たかおさん) ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」という日本遺産ストーリーをもつ。本校は、その高尾山を学区域とする地域運営学校として家庭や地域社会と連携・協働しながら「ふるさと高尾 ふるさと浅川 心豊かな浅川の子」を掲げて、開かれた教育課程を実現している。また、それらの学習と同時にESD教育を推進し、全学年全教育課程を通して学びの機会を設け、取り組んでいる。

本校では、高尾山を中心と知る地域学習単元を重視し、6年生では学区域の利点を生かして地域の様々な教育資源や人材を活用して高尾山調査を行い、12月には総まとめとして現地において高尾山の魅力を伝える高尾山ガイドを行った。

文化遺産の理解や尊重にあたって、高尾山と共に生きることを学ぶ、地域の学校として、さまざまなグループに分かれてそれぞれの視点で調査やガイドを行うことができた。植物、薬王院、歴史、観光、景色、昆虫、天狗、鳥、登山コースなど多岐にわたり、それぞれが学びを深め、魅力を高尾山に来ていた人たちに伝えることができた。

 

 

 

 

5年生は里山体験を行い自然環境について考え、持続可能な社会について学んでいる。森林整備やクラフト体験を「高尾の森自然学校」で体験し、総合的な学習の時間にその活動を基に自然環境について考えた。環境保全の活動を行い、さまざまなことを教えてくださった方々は本校に所縁があり、普段からかかわりをもっている。身近な課題として意識をもって取り組むことができた。

5年生はさらに、「浅川米づくり」に取り組み、社会科の学習と併せて米作りの難しさや人々の努力について理解を深め、食についての現状を理解する一助となった。

 

 

 

 

中学年、低学年でもそれぞれ様々な活動を行っており、高尾の地に生きる人々とさまざまな体験をしながら生きた知識を身に付け、自ら課題を立て、学習を計画し、知ることを学び、為すことによって学んできた。

本校ではSDGs給食を行っており、ESDを身近な取り組みとして啓発もしている。食の廃棄問題から食文化、安全、健康について月に1回計画されている。ユネスコスクールが重点的に取り組む活動の、持続可能な開発および持続可能なライフスタイルの内容を伝えている。

コロナ禍もあり、なかなか思い切った活動が難しい面もあるが、可能なことを見つけ、考え、実践していく姿を子どもたちに見せていきたい。ユネスコスクールとして、22世紀を視野に生きる人々の社会に貢献する学校でありたいと考える。

来年度の活動計画

・SDGsについて学びを深め、ESDを推進する地域に根差した学校として、引き続き「持続可能な社会の創り手」の育成を図っていきたい。また、学習指導要領に沿った教育活動の改善と充実を図る。

・1年生は初沢山・栗山調査、2年生は地域探検、3年生は蚕・織物学習、4年生は川・福祉学習、5年生は里山体験・米作り、6年生は高尾山調査を引き続き、地域資源と地域人材を活用して、児童が主体的に取り組んでいく活動を行う。

・本校と小中一貫グループである浅川中学校との連携も強めていきたい。浅川中学校は八王子市でもめずらしい学校林をもち、生徒会とも連携してユニセフ募金やあいさつ運動を行っており、より工夫した活動を考えていきたい。

・社会に開かれた教育課程づくりを一層推進した、地域運営学校としてさらなる充実した教育活動を行い、本校のユネスコスクールの取組についての周知、広報をより計画的に進めていく。