• はちのへこうぎょうだいがくだいにこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう
  • 八戸工業大学第二高等学校・附属中学校〔キャンディデート校〕

  • Hachinohe Institute of Technology Second High School and Hachinohe Institute of Technology Second High School Attached Junior High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, 貧困, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒031-8505 八戸市大字妙字大開67
電話番号 0178-25-4311
ホームページ https://www.kodai2-h.ed.jp/
加盟年 2022-

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, 貧困, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、ユネスコスクールが重点的に取り組んでいる目標を尊重し、諸課題の発見とその克服のための教育活動を展開しています。また、「地域」を根本に据え、日本、世界、さらに地球全体の諸課題へと視野を広げる力を鍛えることと、混沌とした社会のなかでも未来を見通して世界に貢献しようとする開拓の精神に満ちた人格の形成、この2つをESDの目標とし、以下の3つの具体的な領域を定め活動しています。

1.海と山に囲まれ豊かな自然資源を有する地域性を活かし、地域の環境問題の考究や自然資源の保全活動を通して、地球規模で起こる諸課題の根源的原因を探り、その解決策について論理的に思考する力を養う。

➤1については、次の3つの分野で継続的な活動を展開しています。①環境保全:地域にある砂浜からマイクロプラスチックを採取して海岸の汚染状況をデータ化したり、マイクロプラスチックが魚類や野菜類にどのように蓄積されていくのか、大学の研究室の協力を得ながら分析を進めています。②生態系関連:国天然記念物「蕪島ウミネコ繁殖地」において、地域の研究者や自治体の協力を得ながら、ウミネコの生態調査を行っています。③自然環境学習:みそ玉に付着する菌研究、環境省主催のワークショップなど、環境や気候変動、エネルギーなどに関わる学外学習を諸機関と連携して展開しています。〔成果発表等〕化学系協会東北大会(支部長賞)、日本菌学会第67回大会(優秀賞)、ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会(最優秀賞)

マイクロプラスチックの採取風景(三陸沿岸部の砂浜)

味噌玉から菌の採取風景(八戸工業大学星野研究室との高大連携)

蕪島でのウミネコ生態調査風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.中核市としての地域性を活かし、地域が抱えている福祉・保健・医療・教育・経済などをめぐる諸課題の把握と解決に努め、国内だけでなく、世界にその成果を発信し貢献する力を養う。

➤2については、次の3つの分野で継続的な活動を展開しています。①子ども支援関連:総合的な探究の時間の「子ども食堂」班が、地域のネットワークを活かし、青森県内の高校としては初めて子ども食堂を実施しました。②まちづくり:自治体や地域と連携して、国天然記念物「蕪島ウミネコ繁殖地」の観光ボランティアや地域の魅力の発見と広報活動を行っています。また、地域の企業の協力を得ながら企業見学を行ったり、高校生議会などを実施しています。③地域の医療・保健・福祉理解。地域で活躍されている助産師・養護学校教諭・看護師から講義を受け、地域医療や現代の医療・福祉問題について学びを深めています。〔成果発表等〕生徒:八戸市主催チャームエイト成果発表会、青森県主催青森県統計大会(奨励賞)。教員:ESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム主催第1回SDGsセミナー報告、東北ESD/SDGsフォーラム2023報告、日本ESD学会第6回大会報告。

高校生による子ども食堂「にこにこ食堂」

本校企画「鮫・蕪島観光ボランティア」で生徒が作成し配布しているキーホルダー。ウミネコと地域の民俗芸能「えんぶり」のコラボ

青森県統計グラフコンクール 知事賞受賞(附属中1年生)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.豊富な文化遺産を有する地域性を活かし、地域の歴史や文化の考察を通して、自国文化への理解を深めるとともに、これを相対化し、異文化理解・国際理解につなげる力を養う。

➤3については、次の3つの分野で継続的な活動を展開しています。①国際支援・国際協力関連:ONGOの協力を得て、フィリピンとスリランカの事前学習を踏まえて文化祭で2地域のフェアトレード商品の販売を行い、利益を還元しました。②国際的連携プログラム:ローラシアン協会主催「New Perspectives:Japanプログラム」に協力し、来校したアメリカ合衆国ケンタッキー州の高校生のホストファミリー受け入れや文化交流を行いましたた。③自国理解・異文化理解:オーストラリア海外研修を行い、学校で習得した語学力と知識を活かしてコミュニケーションをはかり、自己変容の機会としました。自治体と連携して地域の魅力を英語で学ぶプログラムを実施し、異文化理解のための基礎的素養の習得、地域の文化の理解に努めています。

アメリカのケンタッキー州Eastern高校の高校生の来校(八戸市の蕪島で記念写真)

鮫・蕪島観光ボランティアガイド(外国の観光客にラップで八戸の観光地を紹介するチーム)

文化祭でのフェアトレード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来年度の活動計画

次年度は、次の3領域で活動を展開したいと思います。①国際交流・貢献:海外の学校との姉妹校の締結へ向けて、情報収集と体制づくりを考えています。②環境保護:現在行っているマイクロプラスチック研究とウミネコ生態調査を継続し、調査結果を社会に還元する取り組みを考えています。また、現在、仙台城南高校WWL拠点校の連携校となっており、同校との連携をはかることで蓄積している成果を共有する場、視点の多角化をはかる場としていきたいと考えています。③地域貢献:自治体やNPOと連携したまちづくり関連のプログラムについて、提言を単年度で完結させず、数年単位で継承・発展させていくことを目標においています。

過去の活動報告