2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「持続可能な発展を目指して、私たちはどのように生き抜けばよいだろうか」というテーマのもとに活動を行った。昨年度と同様に、環境教育をESDの柱とし、地域固有の自然に焦点を当てて活動した。また、地域でのボランティア活動を継続し、生徒が地域とのつながりを実感できる活動を行った。これらの活動を通して、地域を愛し、その発展を真剣に考える人材の育成を目標とした。

1  環境に関する学習(ニホンイシガメに関する活動)

今年度はニホンイシガメに関する活動(「カメ活動」)を取り入れての5年目となった。1年生でニホンイシガメについての講演会、2年生で生息している河川の生態系調査、3年生で生息地にあるため池の調査を行った。各活動においては、愛媛県立とべ動物園、愛媛県総合科学博物館、住鉱テクノリサーチ環境事業部と連携をとって実施した。今年度はコロナ禍であったために講師を招致することが難しかったが、講演会をリモートで行うなど、状況に応じた方法で各活動を実施した。2年生に対しては、美術科において、ニホンイシガメの保全をテーマに環境保全ポスターを制作させ、SDGsアートフェスティバルに出展した。3年生に対して実施したまとめ学習では、ニホンイシガメに限定せず、地域の自然を守るために何ができるか考え、自分にできることを実践しようする気持ちが育っていることが、配布プリントへの記述から伺えた。

2 地域貢献・ボランティアに関する学習

コロナ禍のために、例年行っている福祉施設での清掃活動や地域行事の準備・片付けといったボランティア活動を行うことができなかった。しかし、学校からの参加者と地域の有志で行う「花いっぱい運動」や、公民館での清掃活動に対して、多くの生徒が参加した。また、学校近辺の清掃活動など、新たなボランティア活動が生徒会から立案され、実施した。

来年度の活動計画

1 環境に関する学習(ニホンイシガメに関する活動)

これまでと同様に関連機関と連携を取りながらニホンイシガメの保全活動をさらに発展させたい。また、本校の取組や成果を生徒が発信する機会を増やしていきたい。

2 地域貢献・ボランティアに関する学習

地域でのボランティア活動を継続しつつ、新居浜市、日本、世界へと視野を広げていけるような活動になるように工夫していきたい。

校区内で使用するボランティア記録手帳を試作している。来年度はこれを運用し、地域貢献を目的としたボランティア活動をさらに活性化させたい。