2020年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「持続可能な発展を目指して、私たちはどのように生き抜けばよいだろうか」というテーマのもとに活動を行っている。昨年度と同様に、環境教育をＥＳＤの柱とし、地域固有の自然に焦点を当てて活動した。また、地域でのボランティア活動を継続し、生徒が地域とのつながりを実感できる活動を行った。これらの活動を通して、地域を愛し、その発展を真剣に考える人材の育成を目標とした。

１　環境に関する学習

⑴　ニホンイシガメに関する活動

今年度は、ニホンイシガメに関する活動（「カメ活動」）を取り入れて４年目となった。１年生でニホンイシガメについての講演会、２年生でニホンイシガメが生息している河川の生態系調査、３年生でニホンイシガメの生息地にあるため池の調査を行った。各活動においては、愛媛県立とべ動物園、住鉱テクノリサーチ環境事業部、愛媛県総合科学博物館と連携を図り、実施した。これにより、３年生のため池の調査では、博物館学芸員より環境に関する講座を受け、事前に知識を身に付けたうえで調査に臨むなど、より系統ある活動を行った。また、大分県で行われたSDGs活動報告会において、本校のカメ活動の取組について発表する機会をいただだき、発表した。

⑵　ふるさと学習

近隣にある愛媛県立新居浜南高等学校ユネスコ部と連携し、わが新居浜市の発展に大きく貢献した産業遺産である別子銅山についての学習を行った。１年生の総合的な学習の時間に、高校生による事前学習を行った。その後、別子地区での現地学習を行う予定であったが、今年度は中止になった。しかし、高校生が講師となり行ったふるさと学習を通して、別子銅山で発展した新居浜の歴史等を学び、これからの街づくりをどのように行っていくべきかを考えることができた。

２　地域貢献・ボランティアに関する学習

学校からの参加者と地域の有志で行う「花いっぱい運動」や、公民館等が主催する地域行事の運営・準備に、多くの生徒がボランティアとして参加した。また、地域の一人暮らしの高齢者の方に手紙を出し、文面を通して交流する活動を行った。

来年度の活動計画

１　環境に関する学習

毎年「カメ活動」を実施することにより、地域や関連機関とのつながりを深めることができた。来年度も引き続き「カメ活動」を実施し、調査活動を通して新たな出会いや発見を大切にしながら、活動の質を高めていきたい。また、ふるさと学習を通して、持続可能な社会づくりの礎を学び、今後の取組につなげていきたい。

２　地域貢献・ボランティアに関する学習

公民館等地域と連携し、「花いっぱい運動」などのボランティア活動を継続し、新居浜市、日本、世界へと視野を広げていく生徒の育成につなげていきたい。