2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

小学校やPTAと連携した持続可能な地域社会をめざす

創立10周年を迎えた本校は、生徒会を中心にした「あいさつ運動」と「落ち葉掃き」で持続可能な地域社会の実現をめざした。「あいさつ運動」では、生徒会からのよびかけで、学区の出身小学校(3校)に朝出向き、児童の登校に合わせて校門に立ち「おはようございます」と声をかける運動である。小学生にとって、中学の標準服に身を包み立派に成長した先輩の姿に憧れを抱く瞬間で有り、自分も中学生になったらあのような姿をめざそう、という気持ちになる活動として地域からも指示されている。また、この活動と連携して同時期に中学校の校門前では、朝、保護者が中学生に声をかける「あいさつ運動」も実施されている。PTAで担当する保護者の割り振りを行い、日程を決めて登校する中学生に「おはようございます」と声をかける活動である。

 

SDGsを意識した起業家教育で広い視野をもつ地球市民を育成する

コロナ過で中止となった2学年キャリア教育プログラムの職場体験の代替として昨年度から起業家教育を実施している。クラス内でグループに分かれた、「会社名」「事業(商品・サービス)内容」「キャッチコピー」などを話し合いながらプレゼンテーションシートを作成していき、グループごとにクラス内でプレゼンを実施する。その際、自分たちの会社が「どのような社会貢献ができるか」をSDGsの17のテーマを意識しながら発表し、相互投票によりクラス代表を決め、最後は学年グランプリを決める。最終震災には、世田谷区内の起業家を審査委員長として招待し、起業と社会貢献について講演をしていただいた。ジェンダー平等やLGBTQ+に焦点を当てた起業提案のグループが多かったのが今年度の特色のひとつであり、様々な教育活動を通して多様性社会に対する意識が生徒に定着しつつあることを実感した。

来年度の活動計画

1.小学校・PTA・地域と連携した持続可能な地域社会をめざす

2021年度に実施した「あいさつ運動」「落ち葉掃き」に加え、日本を始め世 界で頻発している自然災害に備えた避難所設営の訓練に中学生が運営側として参加する。地域の避難所運営の担い手として意識を高め、災害時の復興支援と持続可能な地域社会の実現に中学生として関わることができるという意識を育てる。

 

2.SDGsを意識した起業家教育で広い視野をもつ地球市民を育成する

職場体験の代替プログラムとしてではなく、ユネスコスクール加盟校として国際社会に貢献できる地球市民としての意識をもった起業家教育を実施する。

 

3.国際紛争の予防と世界平和の維持に貢献する中学生

ロシアのウクライナ侵攻を機に国際紛争の予防が急務となっている現状を、取材している新聞記者からの講演を聞き、中学生として世界平和に貢献する手段と方法を考える活動を模索する