• ふくやましりつやまてしょうがっこう
  • 福山市立山手小学校

  • Fukuyama Municipal Yamate Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒720-0092 広島県福山市山手町一丁目5番1号
電話番号 084-952-1291
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加盟年 2025

2025年度活動報告

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

(1年生) 植物を観察したり育てたりして自然に興味をもつ。

【成果】

・こどもたちが自分の住む町に関心や愛着をもつことができた。・植物や自然に親しんだ。

【課題】

・コミュニティスクールを活用するとよかった。

(2年生) 町のキラリをさがそう・ひろげたい

【成果】

・見に行きたいところを自分が行きたいところの中から決める。何を見るか、何を聞きたいかを自分で考える。まとめ方を自分たちで考える。など学習者が主体となって単元を進めさせることで、意欲的に取り組む姿が見られた。

・試行錯誤を繰り返し、失敗したことをよい経験にしていくことができた。

・見学などを通して、地域の人と接し、知り合ったことから関係が広がっていった。

・山手町に住む人たちが良い暮らしができるように工夫し、生活していることが分かった。

【課題】

・児童の興味や希望に沿うことと、地域に出るときの安全面について考えたとき、引率者の確保の難しさを感じた。

・児童が、まとめまでの学習のイメージがつかめず、時間がかかった。

(3年生)福祉とは何か身近な物から学ぶ

【成果】

・児童が身近な物から福祉について知ることができ、福祉の視点から様々な人に対する支援について興味を持つことができた。

・参観日で児童が学んだことを発表することで、家族に福祉について広めることができた。

・学んだことを分かりやすく、模造紙にまとめることができた。

・目を瞑って歩いたり、車いすに乗ったりするなど、体験的に学ぶことができた。

【課題】

・講師を招いて話を聞く機会を少ししか設けることができなかった。

(4年生)平和について考えよう

【成果】

・「戦争」や「平和」について調べたことをもとに、平和の大切さを多くの人に伝えたり、平和な世の中を持続させたりするために自分たちができることを考えたりすることができた。

・原爆の子の像の前で平和の集いを行い、作成した千羽鶴を捧げることができた。また、慰霊碑の前で黙とうをすることができた。

・平和記念資料館の見学を通して、学びを深めることができた。

・調べたことや見学で学習したことをロイロノートにまとめることができた。

【課題】

・社会見学の際に、碑巡りや語り部の方の話を聞く活動を入れるとより内容が深まる。

・学習したことが生活場面や学校活動に生かされるとよかった。(例えば、平和について学んだことを他学年などに発信できたらよかった。)

(5年生)元気と笑顔が あふれる まちに~災害から山手町を守る~

【成果】

・山手町の地域の方々に防災意識を発信するために「山手学区総合防災訓練」に参加した。山手町の一員として、地域の防災について学び、防災意識をさらに高めたり、防災グッズ(段ボールベット、ランタン、新聞紙のスリッパ300足、紙マスクなど)を作って披露したりして、地域の方のためにできることを発信することができた。

・防災教育については、校内放送や理科コーナーなどで、全校にもPRすることができた。

・社会科の米づくり、家庭科のご飯を炊く調理実習と関連させて、地域の方からお米をいただき、学習に活用した。感謝の気持ちを込めて地域の方を招いておにぎり大会を行い、地域の方に喜んでもらうことができた。

【課題】

・地域と連携したお米の学習についても、全校にも発信したり報告したりできたらよかった。

・色々な防災教育の取組を地域には発信できたが、保護者の方には発信できなかったので、学年だよりなどを活用して保護者の方にも発信できたらよかった。

(6年生)元気と笑顔があふれるまちに~守ろうみんなの山手町~

【成果】

運動会や音楽発表会で地域の人を巻き込んだ綱引きや合唱奏を行った。こども達の中に、地域をさらに盛り上げていこうという気持ちが芽生えた。それだけでなく、地域の方を巻き込むために何をすれば良いかという課題設定能力やパンフレットやポスターを作成する上で必要となる表現力などの育成にもつながった。

【課題】

継続した取り組みとはなっていない。来年度以降も続けていけるようにしたい。

【ユネスコスクール活動報告~国際的な連携~】

①ナレスアン大学附属小学校との国際交流

~国際交流5周年記念事業「1週間の対面交流」~

初日に、地域の方や保護者の方を招待して全校で「歓迎セレモニー」を開催した。両校の国際交流5周年の歩みを振り返るとともに、「タイ・ドラえもんジャンケン大会」を楽しんだり、「ナルトダンス」・「ジャンボリミッキー」を踊ったりした。両校の国際交流が5年間継続できて今があるこの御縁に感謝するとともに、タイと日本の文化のつながりも感じることができた。

他にも、国際理解教育の異文化理解として、ホームステイの実施(ホストファミリーは本校の保護者)、日本文化交流授業(和太鼓の公演の鑑賞・習字・国語の詩や俳句)や、タイ文化交流授業(タイ料理のパッタイ披露・ロイクラトン祭りのダンス・クラトンの工作・タイの伝統ゲームなど)を実施した。本校の児童・保護者・教員・地域の方にとっても、タイの人と直接コミュニケーションをとり、タイの魅力を感じ、タイ文化を直接学ばせていただく貴重な機会になった。

1週間の対面交流の期間中は、学校運営委員会で地域の方が来校されたり、校区の中学校の教員が見学されたりした。コミュニティースクールのメンバーも「今の時代、これからの時代は国際社会。国際人になるきっかけを児童に与えられる意義のある取組だと思います。」と言われた。

~コラボレーション「タイのイベント」「タイの夏フェスティバル」~

ナレスアン大学附属小学校からいただいたプレゼントである「ソンクラーンの道具」「ソンクラーンの飾り」を使って、本校でもタイの伝統行事「ソンクラーン」を体験するイベント「We♥Thailand~ソンクラーン~」を開催した。

ナレスアン大学附属小学校からいただいた写真「ロケット祭り」「水かけ祭り」を使って、「タイの夏フェスティバル」を開催した。地域の山手交流館と連携し、学校・家庭・地域で共に、タイの伝統行事を楽しみながらタイ文化への理解を深め、国際理解教育の輪を広げることができた。

~両校の合同作品展「Naresuan♥Yamate作品展」~

毎年、年に1回開催している両校の合同作品展。今年度は対面交流の際に直接、ナレスアン大学附属小学校の訪問団に御覧いただけたらと思い、10月末から開催した。本校の各クラスの代表児童の図工や習字の作品36点と、ナレスアン大学附属小学校からの立体作品の写真・タイ舞踊やタイの景色などの絵画46点の掲示をし、学校行事などで来校された際に保護者の方や地域の方にも御覧いただいた。

~両校4年生オンライン交流「対面交流の思い出&その後の学校生活」~

3年前から毎年、両校4年生同士で3学期にオンライン交流を開催している。今年度は、10月の対面交流での思い出や、その後の学校生活の様子(行事)の報告を2月12日に交流し合う。

②スジプリschoolとの国際交流

~小中連携!!3校でオンライン交流「学校行事」~

昨年度、本校と対面交流やオンライン交流を行ったスジプリschool。今年度は、同じ校区の城西中学校から、小中連携で一緒に国際交流をしたいと依頼があった。1月23日の事前ミーティングでは、3校の児童生徒で自己紹介・学校紹介などを行った。2月20日のオンライン交流では、3校の学校行事(修学旅行・音楽発表会など)を交流し合う。

③金海外国語高校との国際交流

~日本語クラスと本校5年生オンライン交流「自己紹介」~

本校の5年生は5月に、外国語科で、世界の様々な言語の挨拶の表現を学んだ。その発展的な学習として、金海外国語高校の日本語クラスとの国際交流を活用して、オンラインで韓国語の挨拶や自己紹介の表現を教えていただき、発表した。金海外国語高校で日本語を学んでいる高校生との交流であったので、本校の児童も、韓国の高校生に日本語の挨拶や自己紹介の表現を教えた。お互い、母国語や英語ではない言語で話すことに挑戦し、授業での学びを深めることができた。

~コラボレーション「韓国のイベント」~

2025年は、日韓国交正常化60周年の年。実は60年よりも前、既に江戸時代から朝鮮通信使によって交流を深めてきた日本と韓国。本校がある福山市は、朝鮮通信使ゆかりの地であり、本校も韓国の学校と国際交流して2年目。5月の金海外国語高校とのオンライン交流で教えていただいた韓国語を使って、国際交流クラブのこどもたちによる「福山市と朝鮮通信使のつながり」の発表を行い、イベント参加児童は「日韓国交正常化60周年」のお祝いのイラストを描いた。

④ヨンナム小学校との国際交流

~両校6年生動画交流「Welcome to Korea&Japan」~

7月にヨンナム小学校6年生から、Kポップ・Jポップのダンスや歌の動画を、本校の6年生からは日本の行事の紹介と伝統舞踊「ソーラン節」を披露した動画を贈り合った。YOASOBI「アイドル」や「いつも何度でも」など日本でもヒットしている曲を披露してくださり、日韓の文化のつながりを感じることができた。特にIU「四角の夢」という歌を通して、「四角い世界でも丸く生きよう」というメッセージが、教員も児童も心に残った。この動画を受けて、「みなさんは、『丸く生きる』とは、どういうことだと思いましたか。」と、動画のオンライン鑑賞会の最後に、本校児童に向けて問いかけてみた。すると、本校の児童は「優しくすること。」「思いやり。」「お互いを大事にすることかもしれない。」など、階段で会ったときに意見を聞かせてくれた。動画交流がGCED(地球市民教育)へと結びついていった。

~コラボレーション&オンライン交流「韓国フェスティバル」~

「今度は韓国バージョンで、地域の方などを招待してイベントをしてみたい♪」と、本校の国際交流クラブのこどもたちが韓国フェスティバルを企画した。韓国フェスティバル(韓国の伝統遊び「ユンノリ」・イカゲーム「チェギ蹴り」・ヨンナム小学校からのプレゼント「メンコゲーム」・ヨンナム小学校がある統営市の料理クイズ・朝鮮通信使の復元船)を最初に、地域の方や保護者の方を招待して開催した。地域の山手交流館と連携し、学校・家庭・地域で共に、韓国の伝統的な遊びを楽しみながら韓国の文化への理解を深め、国際理解教育の輪を広げることができた。 次に、昨年度から「来年は、オンライン交流にも挑戦したいです。」とヨンナム小学校から依頼があったので、今年度は「韓国フェスティバル」をZOOMでヨンナム小学校と繋ぎ、感想など交流するオンライン交流にも取り組んだ。休憩時間に全学年の希望者が150人くらい参加し、色々な学年の児童が韓国の小学生とオンラインでつながる経験をすることができた。

~贈り物交流「Yongnam❤Yamate」~

8月末には、6年生児童からのお手紙・統営市の紹介パンフレット・イカゲームのメンコゲームなど心温まるプレゼントをいただいた。このとき、いただいたメンコゲームは今も各学年の遊び道具としてクラスに置いていただき、他のプレゼントは学校図書館に展示している。特に、統営市の紹介パンフレットは、読んで楽しむという部分では「読書センター」、統営市の文化や地理などを学ぶという部分では「学習センター」、情報を分かりやすくまとめる表現方法の提示という部分では「情報センター」というように、学校図書館の3つの機能を満たしているので学校図書館の韓国コーナーの最前列に置いて、児童にPRしている。

 

さらに、11月末には、鳥肌が立つくらい感動する約270個の贈り物がヨンナム小学校から届いた。「平和」という文字やお互いを想うイラスト、「Yongnam❤Yamate」と1本1本印字された国際交流グッズのボールペン、日本語のお手紙、韓国を色々な視点(食べ物・観光地・キャラクター・音楽・遊びなど)で教えてくれるリーフレットなど、とても温かい気持ちになり、本校の教員も児童も保護者も感動していた。本校から12月に「Yongnamhello♡Yamateプレゼント係」を全校児童から募集し、歌・折り紙・文化の説明(食べ物・キャラクター・観光地・遊び)をプレゼントした。

 

来年度の活動計画

本校が、初めてユネスコスクール加盟に向けて動き始めたのは2014年だと、前々任や前任の担当者から聞いた。長年、キャンディデート校であった。昨年度末、ユネスコスクールへの申請が通り、今年度からユネスコスクール加盟が認められた。このように、本校にとって「2025年度はユネスコスクール加盟1年目の年」であった。

ユネスコスクールは、ユネスコ憲章の理念に基づき、「平和や国際的な連携を実践する学校」であると定義されている。一方で、近年、ユネスコ本部からは、現在のユネスコスクールの課題として、「ネットワークの曖昧さ」「国際交流の弱さ」「活動継続の難しさ」が指摘されている。しかし、本校にとっては、理念の「平和」「国際的な連携」・課題の「国際交流」は、強み・特色になっている。この本校の強み・特色を活かし、前述のように「平和」や「国際的な連携」を継続・意識した実践を行うことができた。

「平和」に関しては、各学年の実践において、本校の重点的なSDGs11「住み続けられるまちづくり」を特に意識し、コミュニティースクールを活用して、地域と連携して様々な教育実践を行うことができた。安心して住みやすい社会・地域の魅力・地域への郷土愛・周りの人への感謝などが更に芽生え、社会の一員として「平和」を追求し、ローズマインドの育成へと繋がってきている。

「国際的な連携」に関しては、両校の色々な方々のおかげで、タイとの国際交流5周年記念事業に加えて、韓国との国際交流は2年目で更に繋がりが深化し、発展した。「ユネスコスクール ガイドブック」に定められている、ユネスコスクールの今後の方向性の中に「国際的視野に立ったユネスコスクールの方向性」、その詳細には「ユネスコスクールの活動分野や活動手法において多様性を目指す。」が、それぞれ明記されている。

世界一の親日国家のタイ。両国間の様々な問題に向き合い、良好な関係になってきている韓国。このように、異なるバックグラウンドを持つ2カ国(タイ・韓国)との国際交流は、「ユネスコスクール ガイドブック」に明記されている、ユネスコスクールの今後の方向性とも一致している。

特に今年度はヨンナム小学校との国際交流を通して、両校の児童が「平和」という表現をするようになったり、ユネスコがESDと併用して掲げているGCED(地球市民教育)の考え方につながるコミュニケーションが見られたりしたことで、本校の重点的なSDGs16「平和と公正をすべての人に」という意識が高まった。

来年、本校はユネスコスクール加盟2年目の年である。加盟にあたり、申請していた「平和」「国際的な連携」は本校の強み・特色である。ユネスコスクールとして継続し、【人・もの・こと】のつながりを深化させていきたい。

過去の活動報告