• ふくおかかいせいじょがくいんこうとうがっこう
  • 福岡海星女子学院高等学校〔キャンディデート校〕

  • Fukuoka Kaisei Girls' High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒811-1346 福岡市南区老司5丁目29-3
電話番号 092-565-4950
ホームページ http://www.f-kaisei.ed.jp/senior/
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

2022年7月~2023年11月チャレンジ期間、2023年12月~キャンディデート校

 

本校はチャレンジ校として、ユネスコスクールの重視する3つの分野に沿った形で教育活動を展開してきた。

1.「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に関する活動

本校創立母体マリアの宣教者フランシスコ修道会の、「いつでも・どこでも・誰のところにでも」の精神を学ぶ実地研修として、4月「平和の旅」・「ルーツの旅」において、現地教会で平和祈念集会を実施した。5月「聖母月の集い」を初めとする宗教行事で、世界平和を祈り、紛争や自然災害、病気で苦しむ人に寄り添う姿勢を確認した。地域の方たちへの感謝を込めて、11月にボランティア部が近隣地区の福祉事業所などが集う秋祭りで出店した。9月「海星祭」・「芸術鑑賞」には卒業生、保護者に加え、地域住民、近隣中学生も招いた。中でも、「芸術鑑賞」はプロの演奏家を招いてのオペラ「蝶々夫人」を、本校ダンス部・吹奏楽部・美術部が出演し、ともにステージを作り上げた。12月「街頭募金」には全校生徒が街頭で呼び掛けた。これらのイベントの収益・募金を世界の医療機関や教育施設に寄付した。創立60周年記念講演会は「いのちと愛~こうのとりのゆりかごが問いかけるもの~」と題して、ゆりかご創設に関わった元慈恵病院看護部長田尻由貴子氏を招いて行った。この様子は「お母さんを責めるのではなく“産んでくれてありがとう”と温かい声が社会全体から聞こえたらいいな」等の生徒の感想と共に新聞掲載・ニュース放映された。その他、本校と附属小学校共催「JOY俱楽部クリスマスコンサート(11月)」では、生徒たちは障害者の福祉施設の音楽部門によるピュアな音色のステージを心から楽しむと同時に共生社会を目指す姿勢を確認した。

 

2.「持続可能な開発と持続可能な文化スタイル」に関する活動

SDGsに関する具体的な教育活動として、本校では「探究発表会」を行っている。2年生(国際教養・特別進学・進学)では、SDGsの目標の中からそれぞれがテーマを一つ決め、問題となる原因や改善策について調べた。最終的に調べた内容をまとめ、全校生徒の前で代表者が発表を行った。その他にも、世界の読み書き・計算ができない人々への学びの場をつくる「世界寺子屋運動」、コンタクトレンズの空ケースを集める「アイシティecoプロジェクト」などの活動に取り組んでいる。

 

3.「異文化学習、文化多様性及文化遺産の理解・尊重」に関する活動

本校は複数の海外姉妹校や提携校を持っており、積極的に国際理解教育を進めている。具体的にはまず、インドネシア姉妹校とのオンライン合同ミサ(聖フランシスコのミサ)を行った。次に、2学年のシンガポール修学旅行では、本校と母体を同じくするカトリック校の生徒たちとの交流の場を設けた。さらに、ニュージーランド姉妹校への短期海外研修を行った。

また、授業では、毎年福岡外語専門学校の生徒と国際交流を行ったり、国際教養コースの専科グローバルスタディでは異文化学習の機会を設けたりしている。

福岡県私学協会のプログラムを通してベトナムに本校生徒を派遣し、その後、ベトナム人留学生の受け入れを行った。また、タイの姉妹校の留学生の受け入れ、ニュージーランド留学生の受け入れを行う等、多様な国籍の生徒たちが日常的にクラスに溶け込み、多くの交流を行っている。

来年度の活動計画

今年度は本校創立60周年の節目として、組織的・実践的に種々の学校行事とプログラムで、学年・コースを超えた横断的な活動によって、奉仕の心を養うことができた。SDGsに関する活動を踏まえ、探究発表会の更なる拡充や新たなサステナビリティプロジェクトの導入を行っていく。また、生徒たちが様々なプロジェクトを通じて社会への貢献を模索し、環境や社会に配慮した取り組みを進めていけるよう全校的に強化していく。

61年目からも、他者のために、他者とともに働くことを生きがいとするような女性の育成に努めるべく、これまで行ってきた行事や派遣事業の取り組みの範囲を広げていきたい。先進的な活動をしている他校の例を学ぶと同時に、他のユネスコスクールとの連携を一層強化していき、内容の改善と発信にも努めていきたい。

過去の活動報告