2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、「主体的に学ぶ子供」をテーマとして、ESDを「人、もの、ことと関わりながら、主体的に問題を解決する子供の育成」と捉え、中でも進んで関わろうとする態度の育成を重点目標とした。

具体的には、国語科等教科と生活科、総合的な学習の時間を関連させながら、①地域の伝統工芸や歴史に係わる学習、②食文化に係わる学習、③国際理解に係わる活動等を行った。

①  地域の文化に係わる学習「未来につなぐ50周年記念プロジェクト」
(6年 総合的な学習の時間)
小学校創校50周年を迎えるに当たって、テーマを「未来につなぐ」とし、福野地域や福野小学校のよさを未来につなげたいという思いをもち、統合当時の様子や50年間の小学校の変遷について調べた。その際、自分達が住む福野地域についての学びが浅いことに気付いた。そこで、地域の方にゲストティーチャーとして来校していただき、話を聴いたり、現地に行って作業に参加させていただいたりした。

②食に係わる学習「食を見つめ、未来へつなげよう」

(5年 総合的な学習の時間)

社会科「日本の農業」と関連させ、自分が「食」に対して不思議に思うことや疑問に感じたことをインターネットや本から調べる活動をした。「食」は、心や体が病気にならないためにはとても重要なものであるにもかかわらず、普段の生活で自分たちの食生活や食習慣を省みると、課題が山積していることに気付いた。そこで、自分たちだけでなく、周囲の大人も意識が低いことに課題意識をもち、何とかしたいと追究を続け、地域の人々に向けて発表したいという願いをもって活動を進めていった。そして、学習参観や地域の祭りに出かけ、食の重要性やよりよい食事の摂り方を発表した。地域の方に向けての発表会では、聞く相手を意識した発表を心がけ、積極的に地域の方に声をかける姿が見られた。さらに、冬休み以降の自分の生活にも生かそうとする姿が見られた。

③ 国際理解に係わる活動「リッチモンド小学校との交流」(全校)

アメリカ合衆国リッチモンド小学校児童が来校し、児童宅にホームステイをし、高学年を中心に、3日間、学校生活を共にした。一緒に学習したり、遊んだり、日本語や英語で会話をしたりすることを通して、異文化に直接触れ、日本とアメリカの生活や考え方の共通点や違いを感じることができた。また、国籍の違いを越えて共に活動することの楽しさも感じることができた。

来年度の活動計画

平成31年度も引き続き、教育計画の中で身に付けたい能力・態度として、ESDの育みたい資質・能力を掲げ、年度当初にESDについての共通理解を行い、全教育活動で意識して行う。

生活科・総合的な学習の時間を中心に、各教科・領域等で、子供たちが、地域の「人・もの・こと」と関わる学習を行う。地域との関わりの中から課題を見付け、地域や学級、学校等の人と主体的に関わりながら課題を解決していく学習を行う。地域の祭りや文化、産業等について考えたり、地域の方と一緒に活動したりすること、毎年続けて行っているアメリカのリッチモンド小学校との交流活動、その他、教育活動に、活動を通して育みたい資質・能力を意識した学習を位置付けて行っていく予定である。