2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は、ESDの視点に立った様々な実践を通して、教育目標である「未来を切り拓く力をもった児童生徒の育成」を目指している。コロナ禍による活動制限が徐々に解除されていく中、地域社会を愛し、持続可能な社会・環境を担う人づくりと自他を大切にする集団づくりを再認識しながら教育実践を行った。

○西中校区ISO活動
かけがえのない地球環境の保全や発展途上国の子どもたちの健康な生活・教育活動への貢献をしていこうと、「西中ISO活動」としてエコ&リサイクル活動を実践を継続した。「循環型社会」の実現を目指し、3R活動①リデュース(ごみを減らす)②リユース(繰り返し使う)③リサイクル(再利用する)に、生徒会本部・環境委員会・JRC委員会を核として、全校生徒で取り組んでいる。古紙・牛乳パック・ペットボトルキャップ・アルミ缶の回収などを行い、市ボランティアネットワーク組織を通して、「世界の子どもたちにワクチンを届ける」活動や「カンボジアの子どもたちへの支援活動(学用品、教材教具贈呈等)」に協力している。
今年度は、コロナ禍による制限解除も地域活動にまでは広がり切れず、地域全体として「西中校区ISO活動」を推進するところまで及ばないことが多かった。公民館との共同によるアルミ缶回収活動には積極的に取り組むことができた。また、トルコ・シリア地震
に対しては、生徒会が中心となり積極的な募金活動が行われた。
○地域の偉人から学ぶ

本市には世界遺産『富岡製糸場と絹産業遺産群』の構成資産のひとつである「高山社跡」がある。「高山社跡」は「養蚕改良高山社」の創始者・高山長五郎の生家であり、本校では、その地の利を生かして見学を行い、高山長五郎の生き方から自らの生き方について学び、考える学習を実施している。
今年度は、事前学習を実施し、現地見学を実施した。調査のため母屋を解体しているため、普段は見られない部分を見ることができ、新たな発見があった。

○いじめや差別を許さない取り組み
年間2回の人権集中学習を核として、いじめや差別をしない、許さない強い意志を持つ生徒や、自尊感情を持ち、他人を大切にする生徒の育成の育成を目指した。
今年度は、「いいとこみつけ」「人権講話」「1分間トーク」等の活動を通して、コミュニケーション力や受容的な考え方、他者と協力する力等を育成した。また、市域全体で実施している「いじめ防止こども会議」での話し合いを軸に、校区内小学校と連携した取り組みを考え、いじめ防止ワッペンの作成と着用、一歩進んだあいさつ運動の実施につなげることができた。

来年度の活動計画

来年度の活動計画

コロナ禍の制限解除に伴い、持続可能な活動として発展させていく。

○西中校区ISO活動の活性化
地域との結びつきをさらに深め、持続可能な形で規模を拡大し、実行する。

○高山社学
高山長五郎の生き方に視点を当て、高山社見学や職場体験学習を通して、地域や自分を考える学習をさらに充実させる。

○人権集中学習
いじめや差別をしない、許さない生徒の育成に向けて、年2回の人権集中学習を生徒の主体的な取り組みとして実施し、さらなる内容の充実を図る。