2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 人権, 福祉

本校は、「自主・挑戦・共生」を学校理念として、ESDを学校理念実現のための基礎学習と捉え、ESDの実践を通して課題解決能力やコミュニケーション能力の育成を目標としている。今年度は特に「SDGsを達成するためのESD」という認識を新たに持ちながら活動を進めた。具体的には、「体験をもとにして生徒が意識して取り組む福祉教育、環境教育、人権教育」を柱に、①アルミ缶回収に係わる活動、②環境整備に係わる活動、③人権意識向上に係わる活動を行った。

 

  ① アルミ缶回収に係る活動

アルミ缶のリサイクルに焦点を当てた環境教育の視点や、回収後の収益金活用に焦点を当てた福祉教育の視点などから、全校生徒参加でアルミ缶回収活動を行っている。常時回収活動をおこなっているが、今年度は月に一度「笑顔あふれるアルミ缶の日」を設定し、保護者や地域の方々にメール配信等で広報に努め、回収数の向上を図った。また、2年生の職場体験学習でお世話になる事業所にも、生徒がその意義やこれまでの歴史等を伝え、生徒の受け入れとともにアルミ缶回収事業にも協力をしていただいた。このような取組の結果、今年度は昨年度を上回るアルミ缶を回収する見込みである。

回収で得た収益金は、車椅子や介護用品を購入し、地域の老人福祉施設等へ寄贈をおこなった。その際、物を渡すだけでなく、入所者とコミュニケーションを図ったり、介護の手伝いをしたりするなどのボランティア活動にも励んだ。このボランティア経験は、地域のNPOが主催する「藤岡市子どもフェスティバル」への積極的な参加や運営補助へとつながっている。また、「アジアの子どもたちに学校を贈る会」の活動にも積極的に参加するなど奉仕の心も確実に育っている。


環境整備に係る活動

今年度は秋に親子環境整備作業として、学校内の清掃活動や校区内のゴミ拾いを保護者とともにおこない、環境美化や住みよい街づくりに貢献した。また、校内では今年度も「花いっぱい運動」を展開し、園芸委員を中心として、季節に合わせた色とりどりの花を栽培し、生徒のみならず学校に訪れた保護者や地域の方々の目を楽しませた。特に学校の周りの花壇は地域の方々から絶大なる評価をいただいている。

 

  ③ 人権意識向上に係る活動
  今年度は「慮れる東中へ~学年の枠を越えて、気づき合い、認め合える東中生へ~」をテーマに人権集中学習を行った。生徒会が中心となり、「東中はぁと宣言」や「人権シンボルマーク」を掲げたり、校区内のユネスコスクールである小学校や地域の諸団体と連携し、「合同あいさつ運動」を実施したりした。また、人権講演会、道徳特別授業等も実施し、気づき合い、認め合える東中生が育ち、人権意識の向上が図られた。

来年度の活動計画

・令和元年度の反省・評価をもとに、主な活動については継続していく。

・本校ESDの取組をSDGsの観点から見直し、本校のESDの活動に新たな意義や価値付けを行い、ESDの目標を明確化する。

・コミュニティスクールとしての利点を生かし、地域と協働しながらESDを進める。