2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は2017年度にユネスコスクールとなった。学校目標は『ともに拓く』~なかよく・かしこく・たくましく~。今までの教育活動をESDの視点で捉え直し、「つむぎ合い」を中心にすえて取り組んできた。

具体的には、①書き損じはがき集めに係わる活動、②「縄文科」学習、③SDGsを意識した学習、④地域の自然と関わる活動、⑤ベルマーク募金、⑥ユネスコスクールのロゴを使って各通信の発信 を行った。

①書き損じはがき集めに係わる活動

回収ボックスを昇降口に置き、1月下旬まで回収する。世界には公的教育を受けられない小学生がいる事実を知り、自分ができることから行動に移そうとする姿を育むことができた。

②茅野市では二体の国宝土偶が出土していることから、市内全小中学校で「縄文科」学習に取り組んでいる。

本校では3学年で、「縄文人は火を使っていた」ことから火起こしに取り組んだ。火を着けることは簡単ではないこと、協力や協働なくしては着けられないことを知り、縄文人も力を合わせて生活していたことを体感した。

③SDGsを意識した学習

3年3部は、給食で出される牛乳ビンのふたを、ゴミとして捨てられていることを疑問に思った。「ビニールと分けて捨てられないのかな。」「ふたを紙としてリサイクルできないのかな。」ということを調べて、まず自分たちのクラスで実践を始めた。しかし、クラスだけでなく学校全体にこの有意義な活動を広げたいと願い、クラス訪問を行って呼びかけることにした。その訪問練習から、環境問題やリサイクルに関する取り組みであることを強くアピールすることが大事だと、気づいていく子どもたちであった。

④地域の自然と関わる活動

1学年は、春に地域にある「永明寺山」に遠足に行く。永明寺山ふれあいの森を創る会の方々に、道案内をしていただき、途中途中で見どころや草木のこともお話しいただき、自然に親しんでいた。秋になってリース作りをするとき、再び永明寺山に行ってみたいと計画し、松ぼっくりを拾ってきた。それは、永明寺山を身近に感じたからこその姿であった。

 

⑤ベルマーク募金

一人でも多くの子どもが学校に通って学べるようになってほしい。そして、世界の子どもたちが、私たちと同じように、自分の話す言葉の文字が読めるようになってほしいという願いから、昨年度末集まったベルマークの中から、2万円分を「アフガニスタン寺子屋プロジェクト」に友愛援助資金として寄付した。

 

⑥学校だよりや学年学級通信等にユネスコスクールのロゴを掲載し、児童や保護者、地域の方にユネスコスクールであることを広く発信した。

来年度の活動計画

ユネスコ協会の取り組みとして行っている書き損じはがき回収に引き続き協力していく。

全学年が縄文科の学習を通して、縄文土器や土偶に興味をもったり、どんな暮らしをしていたのか思いを馳せたりする。知恵を働かせ、協力して生活していた素晴らしさについて、体験を通して学ぶ。

ESDの理念や「持続可能な開発目標(SDGs)」を職員に周知し、学習活動や行事のねらいを角度づけしていく。具体的には、学年別指導計画をSDGsの視点がねらいとなっているものを、シンボルマークで示す。また、生活科および総合的な学習の時間を学級の中核活動にすえ、各教科横断的なつながりを付け加え、ESDカレンダーを作成し、SDGsを意識して授業を展開する。

諸外国について学ぶ機会を、講演会や社会の授業、平和学習などを通して行っていきたい。

ベルマーク募金について、継続していきたい。