2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権, エコパーク

 本校は、「捨我精進(自分本位の我を捨て、目標に向かって努力し続けること、他人(ひと)よかれと行動すること)」を学校理念として、教育活動を行っている。ESDへの関わりを通して、「広い視野を持ち、よりよい社会の実現に向けて常に探求し実践できる人」を育てようと努めている。
 具体的には、「環境・生物多様性・エコパーク」「人権・平和」に関わる活動を行った。

① 「環境・生物多様性・エコパーク」に係わる活動

・中等部1年「体験学習」(3泊4日/7月実施)@志賀高原

出発前に、校内で気象・動植物・地質など自然環境やユネスコエコパークについて調べ学習を行い、志賀高原に滞在中、志賀高原についての説明を受け、ユネスコエコパークに登録されている志賀高原で池めぐりや自然観察などをガイドの方と共に行った。

・保健体育(中等部2年 後期 環境学習)

環境と健康について、環境変化への体の適応と、環境の変化に対する心身の対応を理解し、健康管理に活かす。変化する環境問題に関連して、特にプラスチックゴミに注目し、調べ学習を通して現在の環境問題に触れた。
・生徒の活動
 生徒会執行部は、「服のチカラプロジェクト」に参加し、全校生徒に呼びかけ、着なくなった子ども服の回収を行い、約1800着を送った。

生徒会執行部と評議委員会は、適宜、ベルマークの回収。ユニセフ募金を行い、年間で約70,000円を募金した。

環境委員会は、エコキャップの回収運動やなでしこ祭(文化祭)でのゴミ分別・回収を行い、資源回収・ゴミ削減に努めた。

中等部2年は、年間を通じて校舎まわりの朝掃除を実施し、中等部全体で落ち葉掃きを行った。

② 「人権・平和・環境・国際理解」に係わる活動

・高等部1年「学習体験旅行」(5泊6日。3月末~4月初め実施)@九州

「人権・平和」について理解を深めるため、長崎では、被爆者から直接話を伺い、フィールドワークを行った。生徒会執行部が、長崎1万人署名をなでしこ祭(文化祭)で全校生徒や来場者に呼びかけ、折り鶴を全校生徒で折って、長崎の原爆資料館に寄贈した。「環境」について理解を深めるために、諫早湾を訪れ、人間と環境の共生について考え、水俣では、講演会やフィールドワークを実施した。「国際理解」を深めるために、薩摩焼陶工第15代沈壽官氏の話を伺い、名護屋城を見学するなど、朝鮮半島や諸外国との歴史的関係を学んだ。

③ その他の活動

 教職員でEMS委員会(田園調布学園中等部高等部環境マネジメントシステム)をつくり、環境への意識の向上に努めている。総務部が中心となって定期的に職員室内の整理整頓の意識喚起、確認を行った。リサイクルボックスを整備し、ゴミの削減に努めた。

来年度の活動計画

 上記の活動を、日頃の授業や宿泊行事、なでしこ祭(文化祭)などの学校行事、土曜プログラム(全校生徒がさまざまな講座で学ぶ特別授業)などさまざまな場面で実施したい。「環境・生物多様性・エコパーク」「人権・平和・環境・国際理解」に関して、より広い、より深い活動につなげたい。さらに、生徒会執行部、各委員会、クラブ活動を通じた生徒主体の活動を引き続き支援していきたい。