2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 貧困, その他の関連分野

1 本校について
本校は,「主体的に学ぶ生徒の育成」を学校理念(※もしくは活動テーマ)として,ESDをその根幹となる活動と捉え,ESDの実践を通して主体的,協働的に学ぶ力の育成を目標とした。具体的には,国際理解,環境,地域貢献を柱に,①国際理解に係わる活動,②地域貢献に係わる活動,③環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動を行った。

2 ESDの主な取り組み
(1)国際理解に係わる活動
○国際交流
新型コロナウィルスの影響で,姉妹校での海外語学研修が今年度も中止となり,直接現地に赴いての国際交流はできていない。その代わり,オンラインで海外の学校の生徒と交流を行った。参加したのは,本校英語部の生徒,姉妹校交流を希望していた生徒で,相手はギリシャ,トルコの学校の英会話を学ぶ生徒たちだ。お互いの住む地域の紹介,将来の夢などを発表したあと,グループに分かれ少人数で自己紹介や質疑応答などをして異文化交流を楽しんだ。参加した生徒からは「英語が話せればたくさんの国の人と交流できることが分かった。」「たとえ上手に話せなくても,なんとか伝えようとする気持ちが大切。」等の感想が聞かれた。
この交流を機に相手校の生徒とメール交換を始めた生徒もおり,コロナ禍でも簡単に海外と繋がれることを実感した有意義な活動だった。

 写真1 ギリシャの生徒とのオンライン交流

 写真2 相手校によるギリシャの紹介
(2)地域貢献に係わる活動
○地域清掃活動(地域貢献)
学校周辺の環境を良好に保つことに貢献し,地域の一員としての自覚を深めると同時に,清掃方法についての理解を深め,市民生活の基本を習得することを目的として,生徒全員で地域清掃を行っている。

〈主な活動〉3月 2年生全員で地域の清掃を行った。

 写真3    地域清掃活動

(3)環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動
○理科課題研究(気候変動・エネルギー・生物多様性)
【趣 旨】
理数コース2年生全員が,生徒自ら設定した研究テーマについて1年間かけて探究,考察,発表する。その中で,地球環境問題,エネルギーなどの問題について能動的に考え取り組む姿勢も養っている。

【シラバス】
・1学期 毎週金曜4限 グループ分け,研究テーマの設定
・夏休み グループごとに日時を決め,実験および観察
・2学期 毎週金曜4限 実験および観察の継続,まとめ,発表準備
・3学期 毎週金曜4限 ポスター発表,報告書作成(予定)
【研究テーマ】
・抵抗力を受ける落下運動について
・相互誘導で生じる電圧について
・銀鏡反応について
・ボンド作成と強度実験
・重曹の量の違いによる膨張等の違い
・ナイカイムチョウウズムシの生態調査
・切っても切ってもプラナリア
・人類に最も身近な魚の生態
・ウズラの採餌選択について
・液状化現象について
・夕焼けの色を決定している自然現象は何か
・大門高校のグラウンドの水はけのよさについて

 写真4 理科課題研究

来年度の活動計画

昨年度に引き続き,国際交流に係わる活動,地域貢献に係わる活動,環境・エネルギーに係わる活動,主体的・対話的で深い学びに係わる学習を進め,深化させてきた。地域清掃の継続による美化意識の向上に加え,部活動単位での活動も,地域の施設,小学校,公民館等の要請に応じて披露していくことを継続させていく。主な活動はホームページに掲載し公表していく。またPTAの広報誌にも取り上げてもらい,生徒および保護者への周知を図っていく。