2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 貧困, その他の関連分野

1 本校について

本校は,「主体的に学ぶ生徒の育成」を学校理念(※もしくは活動テーマ)として,ESDをその根幹となる活動と捉え,ESDの実践を通して主体的,協働的に学ぶ力の育成を目標とした。具体的には,国際理解,環境,地域貢献を柱に,①国際理解に係わる活動,②地域貢献に係わる活動,③環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動を行った。

2 ESDの主な取り組み

 国際理解に係わる活動

○姉妹校交流(国際交流)

本校はオーストラリア・ニュー・サウス・ウェールズ州のミッチェル・ハイスクールと姉妹校提携を結んでおり,例年現地で語学研修を行い姉妹校の生徒との交流を行ってきた。しかし,新型コロナウイルスの影響で海外渡航が危ぶまれていることから,昨年に引き続き,今年度も姉妹校訪問研修を取りやめた。

代わりに,姉妹校の先生と連絡を取り合い,生徒間でのオンラインやメール交換による交流を計画した。オーストラリアのロックダウンの影響等で今のところ思うような交流はできていないが,交流を希望する本校の生徒たちは,地元の名所や名産の紹介スライドを英語で作成するなど,今後の交流の準備を進めている。

 写真1 姉妹校交流希望のメンバーでミーティング

 地域貢献に係わる活動

学校周辺の環境を良好に保つことに貢献し,地域の一員としての自覚を深めると同時に,清掃方法についての理解を深め,市民生活の基本を習得することを目的として,生徒全員で地域清掃を行っている。

〈主な活動〉

3月 ・ 2年生全員で地域の清掃を行った。

 写真2 地域清掃活動

 環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動

○理科課題研究(気候変動・エネルギー・生物多様性)

【趣 旨】

理数コース2年生全員が,生徒自ら設定した研究テーマについて1年間かけて探究,考察,発表する。その中で,地球環境問題,エネルギーなどの問題について能動的に考え取り組む姿勢も養っている。

【シラバス】

1学期 毎週金曜4限 グループ分け,研究テーマの設定

夏休み グループごとに日時を決め,実験および観察

2学期 毎週金曜4限 実験および観察の継続,まとめ,発表準備

3学期 毎週金曜4限 ポスター発表,報告書作成(予定)

【研究テーマ】

①水溶液の溶質と光の屈折の関係について,②食塩による物質の密度計測,③物質による動摩擦力の違い,④アンタークチサイトの結晶~濃度と質量の関係~,⑤きれいな鏡を作ろう~アンモニアを使わない銀鏡反応~,⑥せっけんの洗浄力の比較,⑦溶質による凝固点降下の変化,⑧ジョロウグモの営巣行動に対するカフェインの影響~飼育下において,抽出したカフェインの濃度を変えてクモに摂取させ,営巣行動に対する影響を研究する~(カフェイン濃度が高いと巣を正常に作れないか),⑨豚肉の体の部位や鮮度によるルミノール反応の比較研究~(ブタの内臓や筋肉・表皮や結合組織により,ルミノール反応の強さは変化するか,また,鮮度が落ちるとルミノール反応はどのように変化するか)

 写真3 理科課題研究

来年度の活動計画

昨年度に引き続き,国際交流に係わる活動,地域貢献に係わる活動,環境・エネルギーに係わる活動,主体的・対話的で深い学びに係わる学習を進め,深化させてきた。地域清掃の継続による美化意識の向上に加え,部活動単位での活動も,地域の施設,小学校,公民館等の要請に応じて披露していくことを継続させていく。主な活動はホームページに掲載し公表していく。またPTAの広報誌にも取り上げてもらい,生徒および保護者への周知を図っていく。