2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, その他の関連分野

1 本校について

本校は,「主体的に学ぶ生徒の育成」を学校理念(※もしくは活動テーマ)として,ESDをその根幹となる活動と捉え,ESDの実践を通して主体的,協働的に学ぶ力の育成を目標とした。

具体的には,国際理解,環境,地域貢献を柱に,①国際理解に係わる活動,②地域貢献に係わる活動,③環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動を行った。

2 ESDの主な取り組み

 国際理解に係わる活動

○姉妹校交流(国際交流)

【趣旨】コミュニケーション能力をそなえ,国際社会に対する広い視野や,グローバル感覚をもって主体的に行動できる力を身に付けた生徒を育成する。

【期間】令和2年7月29日(水)~8月11日(火)(14日間)で予定した。

【内容】・オーストラリア,ミッチェル・ハイスクールにおける英語研修

・現地授業への参加と現地生徒との交流 ・シドニー市内研修

・ホームステイ等

【場所】オーストラリア・ニュー・サウス・ウェールズ州 ミッチェル・ハイスクール

※参加を希望する生徒がいたが,新型コロナウイルスの感染拡大が続いており,海外渡航も危ぶまれているところから,4月13日に取り止めた。

 地域貢献に係わる活動

学校周辺の環境を良好に保つことに貢献し,地域の一員としての自覚を深めると同時に,清掃方法についての理解を深め,市民生活の基本を習得することを目的として,生徒全員で地域清掃を行っている。

〈今年度の主な活動〉

8月  ・PTAと合同地域清掃を行った。             

10月 ・全ての部で地域の清掃を行った。     写真1 地域清掃活動

11月 ・1年生全員で地域の清掃を行った。

 環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動

○理科課題研究(気候変動・エネルギー・生物多様性)

【趣 旨】理数コース2年生全員が,生徒自ら設定した研究テーマについて1年間かけて探究,考察,発表する。その中で,地球環境問題,エネルギーなどの問題について能動的に考え取り組む姿勢も養っている。

【シラバス】1学期 毎週金曜4限 グループ分け,研究テーマの設定

夏休み グループごとに日時を決め,実験および観察

2学期 毎週金曜4限 実験および観察の継続,まとめ,発表準備

3学期 毎週金曜4限 ポスター発表,報告書作成(予定)

【研究テーマ】①グラスハープの中の液体と音の高さの関係について~条件を変えると,音の高さは変わるか~(グラスハープで用いる液体の種類と音の振動数との関連性について調べる。),②バットとボールとの間の反発係数について~ボールをより遠くに飛ばすには~(材質の異なるバットとボールとの間の反発係数を測定し,ボールをより飛ばすための最適条件を調べる。),③ガウス加速器について~鉄球,磁石の関係性~(ガウス加速器による鉄球の速度変化を調べる。),④超電導について~リニアモーターカーの再現~(身近なものを材料に,リニアモーターカーの再現ができるか。),⑤気象に関する現象についての研究(雲ができるにはどのような条件が必要かを調べる。)⑥電気分解を利用した燃料電池の製作~多量に放電させるための条件を調べる~(電気分解で簡易の燃料電池をつくり,放電を大きくするために最適な電気分解の条件を調べる。),⑦ダイラタンシー現象について~最も現象が強くなるようにするためには~(ダイラタンシー現象が最も強く起こる条件を調べる。),⑧お茶の色について~液性や酸・還元との関係~(変化したお茶の色を元に戻すために効果的なpHや酸化剤・還元剤を調べる。),⑨土壌生物の生態系を調べる~場所による種数や生態系の違いを比較する~(身近な「大門の小径」の森林の中の土壌生物の生態系を調べる。),⑩抗菌作用を示す物質の効果をカビを使って調べる~抗菌作用の強さを比較する~(モチを使って抗菌物質の種類によるカビの生え具合の違いを調べる。)

写真2 理科課題研究

来年度の活動計画

昨年度に引き続き,国際交流に係わる活動,地域貢献に係わる活動,環境・エネルギーに係わる活動,主体的・対話的で深い学びに係わる学習を進め,深化させてきた。地域清掃の継続による美化意識の向上に加え,部活動単位での活動も,地域の施設,小学校,公民館等の要請に応じて披露していくことを継続させていく。主な活動はホームページに掲載し公表していく。またPTAの広報誌にも取り上げてもらい,生徒および保護者への周知を図っていく。