2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

1 令和3年度重点テーマ
対話力で未来を創る子の育成

2 児童・生徒に身に付けさせたい力
(1) 相手の言うこと(思いや考え)を受け止め、その人の立場に立って聞くことができる。
(2) 自分の考えをもつことができる。
(3) 自分の思いや考えを適切に伝えることができる。
(4) 何らかの問題に関して、互いの考えを述べ合いながら、解決していくことができる。
3 活動内容
1年「オリンピックリン1年生」
国語「ききたいな」の学習では、友達とオリンピックの話題について発表しあい、また、様々な  スポーツのカタカナ表記を学習しました。道徳「僕とシャオミン」では、世界の人と友達になりた  いという思いを膨らませ、五輪のマークには、「世界はひとつ」という意味がこめられていること  を知りました(SDGs17)。体育の表現の時間を使ってオリンピックごっこを楽しみ(SDGs3)  自分と皆を応援するポンポンダンスを考え、そして運動会当日、ポンポンの色を使って、五輪の
マークを完成させることができました。
2年「野菜を育てよう」
夏のきゅうり・なす・ピーマン・ミニトマト、冬の大根の栽培を通して、土・水・太陽などの自  然の大切さと育てることの難しさを学びました。収穫した野菜を食べる喜びから、自然への関心を  高めるとともに、私たちは植物の命をいただいて生きているということに、改めて気が付くことが  できました(SDGs15)。また、貧困地域での取り組みと関連して学習を進め、食べ物の大切さ  を知り、給食で残飯を出さないようにしようという気持ちが生まれました(SDGs2)。
3年「ふれあいの輪」
車椅子サポーター体験を通して、互いに声を掛ける大切さや意味を学びました。また、その体験  から校内にあるバリアにも気付き、車椅子利用者だけでなく、「誰でも使いやすく分かりやすい向  陽台小学校」を目指し、漢字表記の表示にふり仮名を付けたり、段差の注意喚起や歩き方のルール  のポスターを作ったりしました(SDGs10・11)。バリアフリー化は誰にとっても過ごしやすくな  る方法であることの理解を深めました(SDGs4)。
4年 体育「ティーボール」
「する」「見る」「支える」の視点を大切にして活動しました。友達の動きを見て真似したり、  比べたり、アドバイスしたりすることで、共に高め合う姿勢が見られました(SDGs3)。また、  3つ の視点を他教科や学校生活の中にも見出すことで、友達と協力して、よりよい学校生活を送  ろうとする態度へと繋げました(SDGs4)。
6年「稲を育てよう」
校内にある広い田んぼを活用して、代かき・田植え・稲刈り・脱穀・もみすり・精米を全て自分  達で行いました。米作りに必要な作業を体験することで、お米を作る大変さや1粒1粒の大切さを実  感することができました(SDGs1・2)。さらに、自分達が行った米作りをスライドにまとめ、  お米の魅力を下級生に向けて発信しました。
6年「私たちの未来を考えよう」
「SDGsって何だろう?」というところから始めました。ゴール1からゴール17まで1つず  つ、タブレットで調べながらまとめました。その中から自分が気になったゴールを1つ決め、身近  にある課題を調べました。その中で、自分に何ができるかを考え、「SDGsの花」として学校内  に発信しました。

来年度の活動計画

1 2022年度重点テーマ
・対話力で未来を創る子の育成
2 児童・生徒に身に付けさせたい力
今年度に引き続き、来年度も「対話力で未来を創る子の育成」をテーマに、ESD教育を進めていく。協創的な人とのかかわりが求められる時代を生きる力として対話力を重視する。対話力を育成し、互いを尊重し合う心情と協創的な人とのかかわりを育てる。
本校は、地域に根ざした学校として、地域との係わりを大切にした教育を行っている。ユネスコスクールとしてのESD教育も、地域の自然との係わり、地域の人々との係わり、地域の歴史との係わりを大切にした活動を行っている。来年度も、今年度活動計画を基本とし、今年度の実践の反省を生かし、継続・発展させていく予定である。生活科・総合的な学習の時間と各教科との関連を一層図っていく。また、SDGsについて更に理解を深め、ESDカレンダーを生かし、子どもたちがSDGsをより意識して活動できるよう工夫する。実践を通して、地域を愛し、地域を大切にする児童を育成し、地域の一員として貢献できるようにしていきたいと考えている。