2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 貧困

 本校は、建学の精神「不言実行 あてになる人間」の育成を目指し、ESDをその実践の場と捉え、活動を通して、多様化する社会の発展に貢献できる人材の育成を目標としている。主な実践内容は以下の通りである。

1.普通科・機械電気システム科における実践
(1)各授業と総合的な学習の時間
総合的な学習の時間をESD探究の時間として位置づけている。各授業の年間計画には、SDGsが設定されており、総合的な学習の時間と合わせて、課題解決能力や論理的思考力、プレゼン能力の向上を目指している。

(2) 
普通科特進コースの取り組み
フェアトレード活動やベトナム修学旅行(2019年度より実施)を中心に、国際理解教育を多角的に行っている。ベトナムの日本語学校とのオンライン会議を実施し、訪問前の交流を行っている。

(3)
普通科一貫コースの取り組み
「届けよう、服のチカラ」プロジェクトに参加しており、近隣の小学校などと連携しながら、地域への呼びかけを行っている。

(4) 
機械電気システム科での取り組み
技術者として社会から望まれる人材の育成を目指し、課題研究などを通してものづくりの基盤の構築を行っている。地域のイベントなどでは、ロケットやレゴロボットのワークショップを実施した。また、STEM教育の一環として埼玉大学より講師を招き、特別授業を実施している。

2. 
部活動での実践
科学部では地域に固有の絶滅危惧種であるウシモツゴを保護しており、今年度は「あいちの未来クリエイト部」に参加している。国際交流部はアメリカオハイオ州のアセンズ高校との文化交流を行っている。ESD部は日進市環境課と連携しながら、地球温暖化対策「COOL CHOICE」プロジェクトを地域の小学生とその家庭を対象に進めている。

3.ESD大賞発表会(1月実施予定)・一高発表会(2月実施予定)
本校でESD活動に取り組む団体が成果発表を行う交流会を実施する。2月には全校発表会を行う。

4.カンボジアESD研修(3月実施予定)
カンボジアシェムリアップを訪れ、アンコールワット遺跡群の修復活動や寺子屋との交流を行う。

来年度の活動計画

各教科に定めるSDGsをもとにESDカレンダーを作成し、総合的な学習の時間を中心とした教科横断授業の見える化と推進を図り、授業における生徒の主体的探究活動を通して、思考力・表現力・判断力を養う。新規に実施予定のカンボジアESD研修、ベトナム修学旅行などを含め、ESDカリキュラムの一連の流れの構築と運用を目指す。また、生徒の学習や探究活動の評価方法について検討し、生徒の資質・能力の変容を考慮しながら、全体の活動の見直しを行う。