2019年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉
建学の精神「不言実行 あてになる人間」の育成を目指し、ESDをその実践の場と捉え、多様化する社会の発展に貢献できる人材の育成を本校は目標としている。
1.普通科・機械電気システム科における実践
(1)各授業と総合的な学習・探究の時間
総合的な学習・探究の時間をESD・SDGs探究の時間と位置づけている。1年次には基礎探究、2年次に修学旅行に向けた探究活動を行っている。各授業の年間計画にはSDGsが設定されており、課題解決能力や論理的思考力などの向上を目指している。
(2) 普通科特進コースの取り組み
国際問題に多面的に取り組み、グローバルな視野を養っている。ベトナム修学旅行では、マングローブの植樹や現地学生との交流の中で環境問題を中心とした取り組みを行った。
(3)普通科一貫コースの取り組み
「届けよう、服のチカラ」プロジェクトに継続的に参加している。今年度は、地域の施設への協力を拡大できた。
(4) 機械電気システム科の取り組み
技術者として社会から望まれる人材の育成を目指し、STEM教育をカリキュラムに取り入れている。地域のイベントなどでは、ロケットやレゴロボットのワークショップを実施した。
2.カンボジアESD研修
シェムリアップを訪れ、日本ユネスコ協会連盟が企画するプログラムに参加した。世界遺産アンコール・トムの修復や寺子屋での文化交流を行った。事前学習前と研修後にはESD能力資質アンケートを実施した。主体性・協働性・コミュニケーション・課題解決能力・知的探究心などの項目に関して自己評価させたところ、全項目で能力の向上が見られた。
3. 部活動での実践
ESD部は日進市環境課と連携し、「COOL CHOICE」を地域の小学生を対象に継続している。また、地域のリアルな問題へと切り込むため、「未来への語り部」との交流も行った。科学部は絶滅危惧種ウシモツゴを保全しており、テクノ中部屋上ビオトープへの放流に成功した。
4.ESD大賞発表会・一高発表会
本校でESD活動に取り組む団体が成果発表を行う交流会を実施している。年を追うごとに生徒の問題意識やプレゼン能力が向上してきている。
来年度の活動計画
総合的な探究の時間1年次を「探究基礎」、2年次を「フィールドワーク」、3年次を「進路」と位置づけ、各教科を横断しながら一連の流れを構築するとともに、生徒の主体的探究を通して、本校の建学の精神である「不言実行あてになる人間」の育成を目指す。生徒の能力変容が最も顕著に見られたESDの海外研修に関しては、より多様な学びの場となるよう内容を再検討する。また、生徒の学習や探究活動に対する本校独自の評価方法(ESDルーブリックなど)を確立し、生徒の資質・能力の変容に合わせて活動の見直しを進める。