2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本校では、全校を挙げて国際理解教育を推進しているので「国際理解」を主たる活動分野としている。授業では国際教養科2、3年生の希望者を対象に「模擬国連」を15年継続して実施している。これを選択した生徒は、年度当初に教師から国連の組織や憲章についての基礎知識を学んだ上で、3人組の代表団を作り、自分たちで取り組む課題を決め、その課題に関係する国を選定し、自分たちが代表を務める国に関して充分な調査を行う。一年間を通して、選んだ国際的な課題について議論し、解決策を考え、最善だと思う策を決定していく。2年生は、仏、独、伊、西、中、韓の6つの第二外国語の中から一つを選択し、言語のみならず文化全般につても学ぶ。1年生は「異文化理解」において、外国の文化と日本の文化の違いや共通点を学びながら、共生のあり方を学習する。
学校行事では1年生全員を対象に「異文化講座」を実施している。毎年アジア、アフリカ、南アメリカ、西洋諸国などの広範囲な国々から講師を招き、生徒が楽しめる様々な活動を通して、彼らの文化紹介をお願いしている。「国際理解講演会」では、1、2年生全員と3年生希望者を対象に、人権・医療・インフラ・持続可能な開発などに関して世界で重要な役割を果たしてこられた講師を招き、その仕事の価値や、どのようにしてその道に入ったのかなどについて語っていただいき、生徒の国際協力への関心を高めている。また、英語キャンプやイングランド研修では、英語のスキルアップのみならず、異文化への視野を広げる機会となっている。
その他の分野については各教科の授業の中で適宜取り上げており、グループ討議やプレゼンテーションなど様々な手法を使い、基礎的な知識・技能を習得できるようにしている。また、自ら課題を発見しその解決に向けて主体的・協働的に探究できるようにするとともに、学びの成果等を発表し更に実践に生かしていけるように指導を行っている。
来年度の活動計画
本校では「自主自律」を学校の基本理念とし、国際理解教育の推進を教育目標の一つの柱としている。本校の毎日の教育がESDそのものであるという自負の元、「国際的な課題に目を向けて持続可能な社会を形成できる人材」を育成するために、豊かな人間力、異文化理解の力、協働できる力の涵養を目指していきたい。これまで実践してきた授業、学校行事、課外活動の中で、①国際理解に係わる学習、②人間力養成に係わる教育、③協働できる心を育む活動、に取り組み、さらには①から③を可能にするために、④教職員に理解を促す説明や依頼、をしていく。