2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

この地域の誇りである偕楽園では,その魅力の中心である梅の木の枝が剪定後に廃棄・焼却されていることを学びました。「サステイナビリティ」が重要視される今日,これを新たな魅力に転化できないかと考え,「偕楽園公園を愛する市民の会」ならびに「水戸ユネスコ協会」のご指導・ご協力をいただき,2020年度より梅の木の枝を用いた染物(梅染)の研究を開始。生徒たちは染色研究グループと商品開発グループに分かれて探究学習を展開し,前者は,染液を作る際に用いる木を「中心部/内樹皮/皮」の3つの部分に分けて比較考察を行うなどしてきました。また後者は,梅染を水戸の新たな土産物にするならば何を作るとよいのか,ターゲットを意識して検討を重ねています。「染色体験キット」なるものも開発しており,担当教員としても今後が楽しみです。

なお,この取り組みの途中経過は,水戸市国際交流センターにおける「国際交流団体 活動紹介展示」で掲示していただいたほか,ESD活動支援センター主催「ESD推進ネットワーク全国フォーラム2020」のバーチャル・ポスターセッションで公開され,全国の実践者たちに知ってもらうことができました。年度内に今後2回,地域の方々に向けて発表する機会を頂いています。

また,2020年度には韓国のソンドゥク中学校 (Sungduk Middle School)ならびにマレーシアの中学校・高等学校SMKAコタキナバルと関係を結ぶことができました。とりわけ前者とは良質なキャッチボールを継続できており,生徒たちにとって大きな刺激となっています。今年度中にソンドゥク中学校とZOOMなどを用いてオンライン交流を実現したいと考えています。

来年度の活動計画

来年度も梅染を継続し,技術や質の向上をはかり,商品化へ向けて歩を進めたい。また,韓国やマレーシアの学校との交流を継続・深化し,他にも交流校を増やしたい。