2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 食育, 貧困

本校は、国際化社会に対応しうるグローバル人材の育成を目指して、前身の千葉県立松戸東高等学校から、平成6年4月に校名を松戸国際高等学校とし現在に至っている。普通科並びに国際教養科を有し、外国人・帰国生徒等の受け入れも行い、国際交流、国際理解教育等に力を入れている。

ユネスコスクール(ESD)活動が目指す地球規模課題の解決のために、自ら考え行動できる人材の育成はまさに本校の目指すところである。本校では、ESDの成果による力を「松国力」(心情・体軀・智能からなる)と呼び、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通じて、その力の育成を目標とした。

また、本校は千葉県高等学校教育研究会ESD部会の事務局校でもあることから、県内のユネスコスクール及びESDを実践している公・私立高校、特別支援学校とも連携して、千葉大学教育学部のESD事業との共催による、ESDの研修活動を展開している。

 

〇5月29日 「こども家庭庁」に関するシンポジウムへの参加

(毎日新聞社主催の当シンポジウムにて「こどもに関する問題」等について討論した。)

 

〇6月3日 オーストラリアビクトリア州 カソリック・カレッジ・ウドンガ校との交流

(2年生の国際教養科の生徒たちが、授業中にオンラインで交流を行った。)

〇6月10日 台湾 桃園市立桃園高級中学校との交流

(2年生希望者約20名が参加し、文化紹介のプレゼンテーションを行った。)

〇6月20日 雄市立瑞祥高級中学校との交流

(1年次生希望者が参加し、台湾の生徒たちは、地元高雄市の観光スポットについて、本校生徒は日本文化について紹介をし合った。)

〇7月17日 軽音楽部チャリティコンサート

(入院中の子どもたち、それを支える家族の経済的、精神的負担を減らす施設ドナルド・マクドナルド・ハウスに寄付を募るチャリティーライブコンサートを開催した。)

〇7月19日 通学路清掃ボランティア実施

(毎年行っている通学路の清掃を実施した。)

〇7月27日 オーストラリア文化学習イングリッシュプログラム実施

(オーストラリア人の講師をお招きして、オーストラリア文化を英語で学んだ。)

〇8月2日 千葉大学ESD研究会参加

(千葉大学主催の研究会に参加し、生徒による活動報告会と辻教授による講演会に参加した。)

 

〇8月11日 アジア太平洋青少年相互理解推進プログラムBridge Across Asia国際協働学習事業へ参加

(公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター主催の日本とモンゴル・韓国・タイ・インド4か国の高校生が参加するオンライン国際協働学習プログラムに参加した。)

 

〇8月22日 特別養護老人ホーム「ひまわりの丘」を訪問

(2年生有志のメンバー5名が訪問しダンスを披露した。)

〇10月1日 スポGOMI甲子園千葉大会 参加

(ボランティア部から2チーム出場し、SDGs14番目の目標「海の豊かさを守ろう」のテーマのもと、60分間の競技時間で指定された競技エリア内のごみを拾い、その質と量を競い合った。)

〇10月20日 恒例の地域清掃ボランティア実施

 

〇10月30日~11月2日 エコ修学旅行参加

(エコバッグや自前の歯ブラシを持参するなどしてできるだけプラスチックを消費しない修学旅行を実施した。)

〇11月7日 国際理解教育講座実施

(NPO法人『国際人をめざす会』より鳥居 正男先生をお招きし、「グローバル社会で活躍するために」というテーマでお話頂いた。)

 

〇2月8日 外国人による日本語スピーチコンテスト参加

(本校からは1年生の2名が出場し、日本の生活で感じたことや発見したことを日本語でスピーチした。)

〇2月10日 韓国教育部(日本の文部科学省)との食文化交流

(韓国語による食文化体験を企画立案し、本場の知識・技術を韓国語で実習を通して学んだ。)

〇2月13日 千葉大学主催第2回国際研究発表会参加

(本校のユネスコ活動について、国内外の高校生・大学生・教職員に英語で発表した。)

来年度の活動計画

次年度も、SDGsを意識して活動を展開しているボランティア部、そして地域貢献活動の中心である生徒会などの活動と、千葉大学ESD事業や麗澤大学等との高大連携を軸にして、学校全体にユネスコスクールとしての活動を引き続き浸透させていく。

また、今年度の活動を振り返り、「生徒主体のユネスコ活動を一層推進していく」という次年度の目標が本校生徒より挙がってきたため、ボランティア活動等へのより積極的な参加や、全生徒のユネスコ活動への意識を高めようとする生徒会発行の英字新聞による広報活動等を始め、その活動の充実を生徒が図る取り組みを実施していく予定である。

加えて、コロナ禍における活動から得た知見を活用しつつ、これまで本校が行ってきた従来の様々な国際交流・国際理解のプログラムを更に充実させていく予定である。