2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

本校は、『子供を自立に導く学校 –自らが主体者となって生きる力を育む本郷オリジナルの教育の推進-』を学校経営理念としている。本校では、自然や文化、産業も含めた身のまわりの全ての事象を「環境」ととらえ、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通した活動を推進している。本校におけるESDは、自らを取り巻く環境の「多様性」に気付き、自分の生活との「つながり・かかわり」についての理解を進め、その理解の上に立って、自らが環境に働きかける実践力を育成していく学びと位置付けている。
具体的には、生活科、総合的な学習の時間、社会科、理科を柱に、①環境に係わる学習、②持続可能な生産・消費に係わる学習、③SDGsを知りその理解を深める学習を行った。

【今年度の活動例】
1 コメを学ぶ(5年生)
5年生は社会科の学習で日本の食糧生産について学び、また、理科の学習で植物の成長について学ぶ。それらについてイネを生育する実体験を通した学習として再構成したものが総合的な学習の時間「コメを学ぶ」である。児童は校舎3階のベランダにプラスチックバットを敷き詰めた水田をつくり、300株以上の水稲を育て、秋には4.8キログラムのコメの収穫があった。この間に学んだ、コメ作りの作業、日本の食糧生産のこと、自らの食生活のことなどについては11月の学習発表会において、地域の皆様や保護者に向けて発表した。
2 SDGsを知ろう(4・5・6年生)
「誰一人取り残さない」社会の実現を目指して設定された17の目標について学び、理解を深める、高学年における総合的な学習の時間の中核的な学習活動である。4~6年生の継続的活動であり、「知る」から「行動」へと自らの学びを発展させている。SDGsについて学ぶことで、これからの社会で必要とされる「文章や情報を正確に読み解き対話する力」、「科学的に思考・吟味する力」、「価値を見つけ生み出す感性と力」、「好奇心・探究力」などを育成することができた。

 

来年度の活動計画

令和5年度においても、「人間と環境との関わりについての正しい認識に立ち、自らの責任ある行動をもって、持続可能な社会づくりに参画できる子供の育成」を目指し、児童の資質・能力の意図的・継続的な育成を図っていく。また、文京区立学校・園で唯一のユネスコスクールとして、地域におけるSDGsの推進拠点としての役割を認識し、社会に開かれた教育課程づくりを一層推進し、地域協働による教育活動のさらなる充実を図るとともに、本校のユネスコスクールの取組についての周知、広報を具現化する。