2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、学校教育目標を「豊かな心を持ち、主体的に生きる有磨っ子を育てる」とし、ユネスコスクールの活動をその目標達成のための大きな柱の一つとして位置付けている。

ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「ふるさと芦田」「ふるさと有磨」の素晴らしさを再認識し、それらに誇りと愛着を持つことにつなげ、児童達を待ち受けるであろう変化の激しいこれからの社会をたくましく生き抜く力を身に付けることを目標としてESD(持続可能な開発のための教育)の様々な取組を行ってきた。加えて、問題解決能力や情報活用能力の育成も図り取り組んできた。

具体的な活動としては、「有磨自然プロジェクト」「有磨文化プロジェクト」の2つの大きなプロジェクトを学校の教育活動の中に位置づけている。

それぞれの取組についての概要は次のとおりである。

 

  • 「有磨自然プロジェクト」

「有磨生き物マップの活用」と「有地川水生生物・水質調査」の取組を行った。

◇「有磨生き物マップの活用」

2019年度に作成したマップを学校正面玄関に掲示しており、多くの人の目に触れるようにした。生活科や理科の学習の中で、生き物を探す際に探す場所の参考にしたり、調べても名前が分からに時に掲示しているマップを見に行ったりしている。

また、児童が主体的に活動できるよう、補虫網等を職員室のすぐに取り出せるところに設置し貸出したり、昆虫図鑑・植物図鑑を正面玄関に備え置いたりする等、有磨の自然に興味が持てるよう環境整備を行っている。

◇「有地川水生生物・水質調査」

毎年、4年生が「総合的な学習の時間」において、児童が有地川の水生生物に触れる体験活動を行っている。また、同時に、有地川の水質検査を行うことで、水質と生息している生物との関連を学ぶ体験もしている。この活動で捕獲した生き物を水槽等で飼育・観察し、名前の特定や生態等について調べまとめる活動を行っている。この活動の中で有地川の環境を維持していくために自分達にできること等、具体的な取組を考えている。

その後、有地川水生生物飼育・観察用の水槽を教室に設置し、生態の観察や学習のまとめに役立てている。

  • 「有磨文化プロジェクト」

地域の方々の協力を得て、1年生は「昔遊び」、2・4年生は「米作り」「稲刈り」、5年生は「しめ縄づくり」「継獅子舞」、6年生は「有磨太鼓」の活動を行っている。

コロナ感染者数の状況を見ながら、可能な限り、地域の方にゲストティーチャーとして指導していただいた。ふるさとへの愛着だけでなく、ふるさとの文化の継承、地域の方々とのつながりという面でも高い効果を上げることができている。

2022活動写真

来年度の活動計画

2023年度(令和5年度)も「有磨自然プロジェクト」「有磨文化プロジェクト」の2つを継続していくことを基本に考えている。

コロナ感染症の状況にもよるが、地域やボランティアの方が集まることが可能であればこれらの活動をさらに発展もしていきたい。

そのためには「校外への積極的な発信」「校外からの評価」「他機関(他校)との連携」といった外部への働きかけが必要になってくるので、有磨という地域を巻き込んだ活動になるような取組につなげていきたいと考えている。