2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 食育, 貧困

本校では、「地域を学び、地域と共に生きる力」の育成を目指し、ESDの考え方を基盤とした学習活動を行っている。また、持続可能な社会の実現に向けて自分たちにできることを実践し、社会に参画できる児童を育てたいと考えている。
具体的には、➀地域を学び、地域と共に生きる活動。➁14年間にわたるモザンビーク共和国【以下:モザンビーク】との交流を軸にした全校で行う国際理解教育。いずれも、学年の発達段階に応じて様々な体験やつながりを重視した活動を展開し、自分自身の生活や生き方について考える力や態度を育んでいる。
➀ 地域を学び、地域と共に生きる活動(生活科・総合的な学習の時間を中心に)
コロナ禍の中、各学年とも、できる範囲で実践を行い、カンボジアの地雷撤去活動を行う高山良二氏をはじめ多くの外部
講師や団体に来校していただき、学習活動の充実に努めた。
➁ モザンビークとの交流を軸にした国際理解教育
3~6年生は、NPO法人えひめグローバルネットワーク(以下えひめグローバルネットワーク)と連携し、総合的な学
習の時間に学習活動を行った。3年生は、モザンビークとの出会いとしてモザンビークの留学生と交流し、モザンビークに
ついて知るとともに、文化にふれる体験を行った。4年生は、日本とモザンビークの生活や文化における共通点や相違点を
見付けながら、留学生との交流を行った。5、6年生は、SDGsについて学び、モザンビークや世界の現状を学んだ。JR
C・ESD委員会による「届けよう服のチカラプロジェクト」の活動には、全校児童が参加した。
また、今年度は、「ユネスコスクールDay」(ユネスコスクール登録10周年記念日)を設定し、ユネスコスクールについ
て改めて全校で学ぶとともに、各学年とも、ESDの視点での学習活動を展開した。1年生は、外部講師を招いたモザンビー
クや外国の話の読み聞かせ、2年生は、外国の音楽とふれ合う学習を行った。3年生は、2年生にモザンビークについて伝
える活動の計画・準備、4年生は、モザンビークの留学生との2回目の交流を行った。5年生は、えひめグローバルネット
ワーク、愛媛大学の協力のもと、世界の国家間の不平等を体験する貿易ゲーム、6年生は、支援のためのチャリティーバザ
ーの準備を行った。JRC・ESD委員会が行ったユネスコスクールスタンプラリーには、全校児童が参加した。
このような学習活動を継続することで、児童には、モザンビークとのつながりを大切にする心と共に、世界を意識した広
い視野と国際感覚が育まれていくことを、今後も期待する。

来年度の活動計画

➀ 地域を学び、地域と共に生きる活動については、withコロナを想定した中で、内容を精選・修正し、可能な限り、児童一人
一人が地域とつながりを深め、自分ごととして地域の未来と自分の生き方を考えることができるような充実した学習活動を目
指し、創意工夫する。
➁ モザンビークとの交流を軸にした国際理解教育については、これまでの交流の経緯を大切にしながら継続していく。ユネス
コスクールの一員として、広い視野をもち、自分にできることを実践する児童を育てたい。JRC・ESD委員会を中心とし
て、全校児童が参加する主体的な活動も継続していく。
地域の方々やえひめグローバルネットワークをはじめとした専門機関、愛媛大学との連携を大切にしながら、児童にとっ
て実感のある学びを保障できるように努めていく。