2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「主体的に考え、地域に貢献できる意欲と知識をもった生徒の育成」を目標として、ESDを総合的な学習の時間の包括的な概念と捉え、ESDの実践を通して「社会人基礎力」の育成を目指している。社会人基礎力とは、将来の職業人(社会人)としての規範意識や倫理観をもつこと、技術の進展や環境の変化に対応した柔軟な思考力をもつこと、そして各産業での知識や技術をもつことである。具体的には、「Think globally, act locally(地球規模でモノを考え、地元で行動しよう!)」を合い言葉に、「自分と仲間」「自分たちと学校外(企業など)の人たち」「自分たちと自然」の3つのつながりを意識して活動し、生徒たちは総合的な学習の時間(「ビジネス実践」と総称)においてこれらのつながりを意識しながら、①AKISHOP、②キッズビジネスタウン、③エコロジカルビジネス、のいずれかに所属し、「社会人基礎力」を身につけることが期待されている。

① 地元企業との連携に係わる学習(AKISHOP)
 AKISHOPとは秋商(AKISHO)と店(SHOP)を組み合わせた名称であり、今年度は10月20日(土)に秋田駅前の3カ所を会場に開催された。生徒たちは、開発課、イベント課、CM課、広報課、地域貢献課に分かれ、地元企業と連携しながら、商品の企画・開発および販売促進や会計処理などのビジネス諸活動に従事した。

②  金融教育に係わる学習(キッズビジネスタウン)

 模擬会社を運営し、小学生に就業体験をさせる活動である。今年度は10月19日(金)、20日(土)に開催された。この活動を通して、生徒はビジネスや金融、社会に関する知識を得ると同時に、それを小学生に伝えることでその知識を定着させ、さらに地域の小学校との連携や、小学生とのふれあいを通して「生きる力」を身につけたと思われる。

③ 環境問題に係わる学習(エコロジカルビジネス)

 エコロジカル(生態系保全)とビジネス(商業・経済活動)を両立させた「持続可能な社会」の構築のために行動する力の育成を目標としている。今年度は、講師を招いて環境保護について様々な角度から学び、それを踏まえて「秋田商業高校ができる環境保護マニフェスト」を作成した。また、AKISHOPにおいて、不要品のフリーマーケットや秋田杉の廃材を活用したエコはし作り講座を開催した。

来年度の活動計画

来年度においても、年間35時間の総合的な学習の時間を「ビジネス実践」に当てて、全校生徒と職員がこの活動に取り組む予定である。この実践学習の目標やねらいには引き続き、ESDの主要概念である「つながり」や地球規模の視点が盛り込まれる予定である。