2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「本校で学んで良かったと思える教育の提供」を使命として、その追求を通じて(1)主体的な学びを促す教育の推進、(2)グローバル教育の推進、(3)地域の期待と信頼に応える教育の推進の三つの将来像を実現しようとしている。ESDは特にグローバル教育の推進の要として捉えている。

具体的には、国際理解(平和構築、多様性の尊重)とコミュニケーション能力の向上を柱に、①平和構築に係る活動、②多様性の尊重に係る教育、③実践的英語運用能力の向上に係る学習を行った。

①  平和構築に係る活動 (英語紙芝居ボランティア)

近隣中学校と協同し、8月6日に広島平和記念公園で英語紙芝居の朗読を行い、外国人参拝者に「平和」のメッセージを届けた。事前に、夏季休業を利用して中学生に英語の発音指導をしたり、合同で読み合わせの練習をしたり、一緒に平和の願いを込めたしおりを作ったり、協働して活動を続けている。いろいろな国の人と平和への願いを共有することができ、生徒たちが平和について真剣に考える機会になっている。

② 多様性の尊重に係る教育(国際交流、国際理解、世界遺産)

姉妹校生徒や交換留学生による授業では、1・2年生の全てのクラスで母国の文化や母校の様子などを英語で教えてもらい、質問したり意見を交換したりした。全校的な国際交流にすることができた。広島大学大学院留学生との交流会では、特に発展途上国の学生を講師として派遣していただき、母国の文化や現在の様子などを話してもらった。また、本校の生徒は日本の文化を英語で発表し、交流活動を行った。

青年海外協力隊体験者(本校卒業生)による講演では、派遣先のヨルダンで異文化理解に苦労したことや高校生でもできる国際協力などの話をしていただき、生徒は国際協力への関心が高まった。また、仕事の苦労ややりがいについても触れていただき、生徒の職業観も深めることができた。

国際科2年次の地域研究では、世界各地の世界遺産やオーストラリアの社会の特質を調べる中で世界の現状を把握し,人類的視点に立った未来志向の価値観を育むことをねらいとした。また、レポート作成によって,生徒一人ひとりが自分で課題を持ち,研究し,「学ぶ方法」や「ものの見方」を身につけることを目指した。

  ③ 実践的英語運用能力の向上に係わる学習(スピーチコンテスト、英語表現)

2年生の英語表現の授業で、身近な社会問題や国際問題から生徒が自分でテーマを設定し、調査し、英語で原稿を作成し、みんなの前で発表するスピーチを全員に課した。国際科では、2年次に年2回、3年次にプレゼンテーションを1回行っている。クラス予選上位者によるコンテストを開催し、スピーチを専門とする大学教授に審査をしてもらい、助言をいただいている。

この学習では、実践的英語運用能力の向上だけでなく、コミュニケーションの向上とともに、批判的に考える力、物事を多面的、総合的に考える力、つながりを尊重する態度を育てることをねらいとしている。事後アンケートによると、2年生62.5%、3年生95.7%が英語による実践的なコミュニケーション能力が向上したと肯定的に回答している。

国際科2年次の地域研究では、世界各地の世界遺産やオーストラリアの社会の特質を調べる中で世界の現状を把握し,人類的視点に立った未来志向の価値観を育むことをねらいとした。また、レポート作成によって,生徒一人ひとりが自分で課題を持ち,研究し,「学ぶ方法」や「ものの見方」を身につけることを目指した。

③  実践的英語運用能力の向上に係わる学習(スピーチコンテスト、英語表現)

2年生の英語表現の授業で、身近な社会問題や国際問題から生徒が自分でテーマを設定し、調査し、英語で原稿を作成し、みんなの前で発表するスピーチを全員に課した。国際科では、2年次に年2回、3年次にプレゼンテーションを1回行っている。クラス予選上位者によるコンテストを開催し、スピーチを専門とする大学教授に審査をしてもらい、助言をいただいている。

この学習では、実践的英語運用能力の向上だけでなく、コミュニケーションの向上とともに、批判的に考える力、物事を多面的、総合的に考える力、つながりを尊重する態度を育てることをねらいとしている。事後アンケートによると、2年生62.5%、3年生95.7%が英語による実践的なコミュニケーション能力が向上したと肯定的に回答している。

来年度の活動計画

2年次のスピーチの指導は今後もホールスクールアプローチで継続して行い、国際科の生徒も普通科の生徒も自らテーマを設定し、調査・研究し、英語でスピーチが発表できるよう指導していく。原稿を作成するにあたり、持続可能な開発に関する価値観を育てていくとともに、スピーチの発表を通してコミュニケーションを行う力を養っていく。

国際協力の現状を理解するために、JICAやユニセフに協力を依頼し、講演会を開く。海外での支援の体験談を聞くことで生徒の国際協力や異文化理解に対する関心を高める。

普通科の修学旅行では、おもてなしの精神を体験的に学べるようプログラムを組み、つながりを尊重する態度や進んで参加する態度を育成していく。

 交換留学生や姉妹校留学生の受入れも継続して行い、多くの生徒と交流できるよう計画し多様性の尊重、非排他性といった持続可能な開発に関する価値観を涵養する。