2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 食育

本校は、日々の授業において、児童の主体性を生かした問題解決的な学習や体験的な学習を重視し、永年にわたって国や都、区の指定を受けた研究校としての実践を着実に積んでおり、平成24・25年度は大田区の研究推進校の指定を受け、理数教育の充実を中心に授業の質的改善に取り組んできた。26年度からはESD教育を研究の柱とし、平成28年度からは新学習指導要領の理念を鑑み、ユネスコスクールの責務であるESDの充実に焦点を絞り、研究主題を「学びを創る~ESDの充実を通して~」と掲げ、質の高い学びの創造を目指して取り組んでいる。生涯を通じて行われるESDの基盤として、小学校教育では持続発展可能な社会を構成するための『価値観』と『体系的な思考力』の萌芽と伸長を促すことが重要であると考え、まず教育活動全体を俯瞰し、育成してきた「生きる力」と『価値観』と『体系的な思考力』に視点を当てて整理した。

さらに、生きる力と体系的な思考力を計画的かつ系統的に育成するために、学年毎の『ESDカレンダー』や「ESD系統表」を作成し、実践と更新を行っている。平成28年度は、「教育活動のESDの観点での価値付け」「アクティブ・ラーニングの充実」「『価値観』を育む授業の創造」を研究のねらいとし、追究してきた。平成29年度は、児童一人ひとりが身に付けた『価値観』と『体系的な思考力』を基に、児童自身がそれらを関連付け活用しながら自己を変容させていく教育活動を追究している。

また、平成28・29年度大田区教育委員会研究推進校、平成28~31年度東京都小学校動物飼育推進校、平成29・30年度東京都持続可能な社会づくりに向けた教育推進校の指定を受けている。平成30年度においては、中学校区である大田区立大森第六中学校と小中一貫教育の連携を図り、ESDの充実を日常的に推進している。

来年度の活動計画

平成31年度は、東京都持続可能な社会づくりに向けた教育推進校として、取り組んできた経験を生かし、ESDの充実に向けた授業研究を引き続き推進していく。ESDを重視した授業により、「合意形成力+未来計画力+意欲+実践力」等を身に付けることが可能となる。これらの力は、「協力し工夫する児童の主体的な活動」や「問題解決的な学習+発表・発信」等によって身に付いていくものと考える。

この問題解決的な学習において、児童の発想、思いや願いを具体的化できるように、学習内容の特徴に応じて価値観に触れられるような発問を行っていくことに努め、学習活動を通して児童が体系的な思考力を身に付けていく授業を目指していく。

1学期 研究授業 1回 指導案検討

2学期 研究授業 2回 指導案検討

 成果と課題をまとめる