2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「ふるさと相川に愛着と誇りをもつ子ども」を活動テーマとして、総合的な学習の時間を中心に「相川学」と「佐渡学」に取り組み、ESDの実践を通して「進んで参加する態度」「コミュニケーションの力」の育成を目標とした。

具体的には、「地域の伝統文化、世界遺産」、「環境」を柱に、①地域の伝統文化、世界遺産に係わる活動、②環境に係わる活動を行った。

○ 相川学・佐渡学(総合的な学習の時間)の活動

3年生は「もりあげよう!相川の祭り」の単元で相川祭りの歴史や佐渡おけさ、相川音頭の唄と踊りを習い、「宵乃舞」に参加して相川音頭を披露した。

4年生は「やわらぎ節を知ろう」の単元で、相川の神事「やわらぎ節」の由来や踊りを学習し、地域のイベントに参加して相川音頭ややわらぎ節を発表した。

5年生は、「唄い・奏で・踊ろう!佐渡おけさ」の単元で、佐渡おけさの唄と楽器演奏と踊りを習い、伝統文化を引き継ぐ気持ちを高め、学習発表会を行った。

6年生は「相川の魅力を伝えよう」の単元で、地域のために自分たちに何ができるかを考え、佐渡や相川のアピールポイントを調べ、学習発表会で披露した。

これらの活動を通して、地域のよさを知り、愛着や誇りをもつことができたと同時に、学習の成果や学びを地域に発信し、還元することができた。

○ 環境に係わる活動

地域住民と協力して行うゴミ拾い活動「相川クリーン作戦」を10月に実施した。各学年で組織した班が校区内の公共施設や商店街、海岸周辺など5箇所に分かれて巡回した。保護者や地域住民もボランティアで参加し、地域ぐるみで環境美化に努める活動となっている。以前は異年齢集団による縦割り班を活用して実施していたが、新型コロナウイルス感染予防の観点から、2年前より各学年に分かれての実施となっている。

この活動を通して、世界遺産登録に向けて地域とともに盛り上げていこうとする機運を高めたと同時に、進んで自分たちの地域の環境美化に取り組もうとする態度も育まれたことが、活動後に児童が書いた振り返りにより検証できた。

来年度の活動計画

<世界遺産・地域の文化財等に関する教育>

○ 相川学(総合的な学習の時間)の充実

引き続き「夢や目標をもつ」という視点を取り入れ、自分たちで立てた目標を達成する喜びを味わわせる。

そのために、SDGsの目標11の推進、キャリア教育での地域貢献や創造的な活動をとおして、持続可能なまちと地域社会について考えられるようにカリキュラム・マネジメントを実施していく。

<環境教育>

○ 相川クリーン作戦

保護者、地域とともに、地域をきれいにしようとする態度を高め、世界遺産登録の機運を高められるような活動になるよう、児童会を中心に計画を立てていく。