2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解

愛知教育大学は、広域の拠点的役割をはたす教育大学として、人間理解と真理探究に努め、教育が直面する現代的課題への対応力を有し、子どもたちの未来を開くことができる豊かな人間性と確かな実践力を身に着けた専門職業人の養成を使命としている。21世紀を迎え、持続可能な社会を生き抜く子どもたちを育てるために、教育的専門性のみならず、地域の社会的側面の専門性も兼ね備え、地域で活きる資質・能力をもって社会で活躍できる人材を目指し、地域や社会と連携した活動に取り組んでいる。

2012(H24)年1月にユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟し、以降、愛知県内の学校のユネスコスクール加盟申請及び加盟校の活動に係る支援を実施している。また、ユネスコスクールとして、エコキャンパスの展開、科学・ものづくり教育の推進、国際交流活動等の実施により、ユネスコの推進するESDに関わる活動を推進している。

具体的には、①ユネスコスクール支援に係わる活動、②ESD推進のための教育・研究に係わる活動、③環境に係わる活動、④エネルギーに係わる活動を行った。

 

①ユネスコスクール支援に係わる活動

ASPUnivNet加盟大学として、県内のユネスコスクールの交流を図り、学校間のネットワーク作りの支援を目的とした「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を2022(R4)年10月に開催した。2022(R4)年の研修会は、前年同様に愛知県教育委員会主催の「愛知県ユネスコスクール交流会」と同日、同会場にて連携して開催した。研修会においては、講演のほか、ユネスコスクール先進校による実践発表を県内だけでなく、岐阜県、三重県からも講師を招き、行った。また、研修会終了後にアフターセッションとして、本学学生が開発したSDGs教材の紹介ならびに体験するワークショップを行った。

②ESD推進のための教育・研究に係わる活動

・文部科学省による令和4年度 ユネスコ活動費補助金SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業に応募し、採択された。本学を核に愛知県教育委員会、一般社団法人SDGsコミュニティ等が連携し、活動圏を愛知県だけでなく岐阜県、三重県にも広げて学校教育におけるESD授業づくりの充実のため指導者育成を目標とした「ESD for 2030 TOKAIプロジェクト」を実施した。

・2022(R4)年7月~12月にかけ、ESD授業づくりの指導者を育成するための教員を対象とした研究会を5回オンラインで実施した。

・愛知県、三重県、岐阜県のESD充実のため、愛知県、三重県、岐阜県にて、ESDの教員研修会を開催した。

・2022(R4)年10月に愛知県主催で開催された「SDGs AICHI EXPO 2022」に本学と本学附属高等学校サスティナ部、附属名古屋小学校がブースを出展し、SDGs普及のための教材の体験や活動紹介を行った。

③環境に係わる活動

環境美化の一環として、サルビア、マリーゴールド、ベゴニアの3種類の花を大学構内の花壇に植栽する「花プロジェクト」を2022(R4)年6月に実施し、教職員・学生約30名が参加した。

また、本学ラグビー部は毎週金曜日の朝の時間帯に大学内外の清掃活動を行っている。

④エネルギーに係わる活動

省エネに関する豆知識や本学におけるCO2排出量の現状などを記載した「省エネニュース」を教職員や学生が目にしやすいトイレに掲示するなど啓発活動の各種取り組みを実施した。

また、中部電力株式会社と連携して、エネルギーの理解促進のための出前授業を行った。

来年度の活動計画

①ユネスコスクール支援に係わる活動

「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を愛知県教育委員会主催の「ユネスコスクール交流会」と連携して開催し、各校種による分科会での県内外のユネスコスクールの実践発表や意見交流を通じ、ネットワーク形成や活動推進への支援となることを目指す。

愛知県でのユネスコスクール加盟申請支援を希望する学校へは、適宜組織的に支援を実施する。

②ESD推進のための教育・研究に係わる活動

教材開発やイベントへの出展を行う。

2023(R5)年10月開催予定の愛知県主催「SDGs AICHI EXPO 2023」出展予定。

③環境に係わる活動

「キャンパスクリーンデー」や「花プロジェクト」を展開し、キャンパスの環境美化活動を行う。

④エネルギーに係わる活動

「省エネニュース」の掲示を引き続き行う。