2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権

 当校は、「地域・学校・家庭がひとつになって『真に強い子』を育てるわがふるさと清見」を活動テーマとして、ESDを持続可能な地域社会を形成するための人権教育の機会と捉え、ESDの実践を通して「真に強い子」(自他の良さを認め合い、誰に対してもやさしくできる清見の子)の育成を目標とした。

具体的には、人権教育を柱に、①小中連携による授業づくり、②保小中連携による特別活動づくり、③地域連携による人権教育活動の推進を行った。

組織体制としては、清見あったか地域人権教育推進委員会の下、「学習部会」「仲間部会」「地域部会」の三部会があり、それぞれの連携の中で活動を進めてきた。

① 小中連携による授業づくり

「人権教育における三つの力」認識力・自己啓発力・行動力が身に付く授業をめざした。「個人の考えを持ち切る個人追究」の場を充実させるために、書くことや既習事項の掲示、考えを持ち切るための道筋を示したり、個の実態に応じた支援を行ったりした。また、「学び合いによる高まりを実感」させるために、小集団学習の効果的な活用を工夫したり、高まりを実感できる終末の活動(アウトプット)を工夫したりした。

② 保小中連携による特別活動づくり

地域の方々と触れ合う中で「人権教育における三つの力」を培うことをめざした。小中合同運動会にいて、地域に伝わる盆踊りや特別講師に教授してもらった踊りを導入した。また、小学校5・6年生と中学生、さらに地域の方々による児童生徒集会を行った。ここでは、地域で策定された「人権尊重の町宣言」について、その意味やこれからどのように実践していくかについて、年代を超えた話し合いがなされた。

③ 地域連携による人権教育の推進

「地域ができることを、地域の知恵と力で」というキャッチフレーズの下、地域が主体性をもって取り組みを進めた。具体的には、「人権アンケートの実施」「人権だよりの発行」「子供会との共同によるボランティア活動」「危険箇所マップの活用」「人権尊重のまち宣言」などである。

来年度の活動計画

 次年度も、これまでの実践の上に人権教育を柱とした取り組みを推進していく。

①授業づくり

「学力の保証こそが子どもにとって大切な人権」との考え方に基づき、「できる、分かる」ための授業改善を進めていく。校内研究を大切にし、OJTによる全ての教員の授業力アップを目指す。

②特別活動づくり

これまで同様、日本舞踊家による特別授業を推進していく。日常生活における「礼儀作法」を学び、相手意識を高めることによって人権教育の推進を図る。

③地域連携

これまでの取り組みを土台としながら、地域の力を学校に取り組むと共に、地域を素材とした学びを充実させていく。