2024年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康
※南砺市立五箇山学舎は、南砺市立上平小学校と南砺市立平中学校が統合し、令和8年度に開校しました。
(旧)南砺市立上平小学校
本校は、「ふるさとを愛し、心豊かにたくましく生きる子供の育成」を学校教育目標に掲げ「地域の人・もの・こととのつながりを通して、持続可能な社会を担う子供の育成」を目指して学習を進めている。
低学年の子供たちは生活科の学習で、自分たちの住む地域の店や施設、そこで働く人々について探究した。実際に店や施設に行き、見学をしたり、そこで働く人々の工夫や思いを教えてもらったりすることができた。それらを通して子供たちは、「お店には、和紙を使ったお土産など五箇山らしいものがたくさんあっておもしろかった」「施設で働く人々は、来る人が楽しんだり喜んでもらったりしてほしくて、工夫を凝らしていてすごい」と地域のよさに気付くことができた。今後は、学んだことを誰かに発信する学習活動を取り入れることで、地域に誇りをもったり、自分の学びを再認識できたりするように指導していく予定である。
中学年の子供たちは、自分たちの住む地域の自然について探究した。子供たちは、地域の山や森にごみが捨てられていることや、外来生物が地域の自然を侵食していることを地域の方から教えていただいたことから、地域の自然を守って行かないといけないという思いをもった。子供たちは、山や森にごみが捨てられていることの影響について話合いをしたり、地域で外来生物の駆除をしたりすることを通して、地域の自然をきれいに保ったり、本来の生態系を守ったりしないといけないと考えた。今後は、雪深い地域の特徴を生かし、雪に着目して調査を進め、これまでに学習した山や森等との関わりを学び、自然を守るための取組について実践していく予定である。
高学年は、自分たちの住む五箇山の食について探究した。地域の代表的な食文化である「とちもち」「岩魚」「五箇山豆腐」「ぼべら」のことをよく知るために、地域の生産者の方を訪ね、生産する上での工夫や思いを聞いたり、生産に関わる作業を体験させていただいたりした。そのような活動を通して、子供たちは五箇山の食材には、美味しさだけでなく、調理の工夫や風土の特徴などの魅力があることに気付き、それらを多くの方々に知ってもらい、五箇山の食を楽しんでもらいたいという思いをもって、伝え方を話し合った。そして、調理例や風土の特徴などを載せたパンフレットを作って配布したり、「南砺市誕生20年企画教育フェスティバル」で発表し、市内の小中学生や観客の方に魅力を発信したりした。それらの活動を通して、子供たちは「魅力を伝えられてよかった」「実物を見せたり触ってもらったりしてもらうことで、より五箇山の食の魅力を伝えることができた」と感じていた。今後は、南砺市だけでなく全国の人たちへの伝え方を工夫していく予定である。
(旧)南砺市立平中学校
2022年1月~2023年2月:チャレンジ期間、2023年8月~:キャンディデート校
本校は、「郷土に誇りをもち 心豊かに たくましく 学び続ける生徒の育成」を学校教育目標としている。がん教育や人権教育、小・中・高合同運動会等、SDGsの目標とのつながりを意識した活動に積極的に取り組んでいる。また、地域の伝統文化である民謡を発信することに力を入れて取り組んでいる。
① 地球市民および平和と非暴力の文化【がん教育・人権教育での取組】
現代俳句協会理事の堀田季何さんを招き、第2学年が俳句作りを通して健康について考える取組を4回実施した。第4回では、UICC(国際がん連合)の会長と大学教授の河原ノリエさん、堀田季何さんを相倉合掌集落に招き、英語での自己紹介、合掌集落の見学、俳句作りを行った。
また、人権擁護委員を招き、全校道徳を実施し、人権について考えた。人権啓発ビデオを視聴し、「互いを尊重する関係をつくるときに大切なこと」についてワールドカフェ方式で話合いを行った。周りの人も自分も尊重することについての意識が高まる機会となった。
② 持続可能な地域づくりについて考える活動【3年間を通したふるさと学習】
3年間を通して、ふるさと学習を実施している。1年次の「13歳のハローワーク」で地域の方々から「地域のために努力していること」、2年次の「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」で「地域で働く方々の思い」、3年次の「総合的な学習の時間」で「地域のために自分たちができること」について探究活動を行っている。これらの活動を通して、人口減少が続く中、文化の多いふるさとをいかに残していくかについて考えている。
③ 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重【地域の伝統文化の継承と交流】
民謡保存会の方々を講師に招き、五箇山民謡の学習を行っている。持続可能なふるさとをつくるため、地域の伝統文化を知り、継承していく活動として取り組んでいる。2024年6月の第2学年宿泊学習では、宿泊先の学校同士で行う学校紹介で民謡(唄)を披露した。2024年10月の第3学年修学旅行では、訪問先の京都で民謡(地方・唄・踊り)を披露した。また、2024年11月の市誕生20周年企画教育フェスティバルにおいて、第1学年が自分たちの取り組んでいる民謡と民謡継承を持続可能にする方策について発表した。これらの交流を通して、全校生徒が地域の伝統文化である民謡に誇りをもつことができた。
来年度の活動計画
(旧)南砺市立上平小学校
本校は生活科と総合的な学習の時間は、低・中・高学年のまとまりで複数学年で取り組んでいる。学習内容をA年度・B年度に分け、多様な分野のESD学習に取り組めるようにしている。
来年度は以下の学習内容でESDに関わる活動を続けていく。
・低学年 植物の観察や栽培についての学習、地域の人やもの、施設と関わる学習
・中学年 地域の昔の生活についての学習、民謡の継承
(旧)南砺市立平中学校
今年度に引き続き、地域の方を講師に招いて民謡学習、食と健康をテーマにしたがん教育、人権擁護委員を招いた人権教育を行う。また、マレーシアの学校との交流を実現させ、情報や体験を分かち合いたいと考えている。
また、次年度をもって中学校が閉校となり、翌年度より義務教育学校となる。持続可能な地域・社会をつくる一員としての活動として、第3学年が取り組んでいる中学校校舎の有効活用について、総合的な学習の時間や生徒会活動を通して考えを深めていく。
・高学年 地域の活性化に関わる取組についての学習、地域の食文化についての学習、民謡の継承
