2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

当校は「高い志を持ち、自らの夢や目標に向かってチャレンジする生徒を育て、地域社会・国際社会に貢献する有為な人物を育成する」を学校理念としている。このESDの実践を通して、文武両道をめざした特別活動の活性化に努め、国際理解教育の充実・深化を図り、保護者や地域に開かれた学校づくりを努めるための育成を目標とした。

具体的には生徒会活動と国際理解教育を柱にし、①奉仕に係わる活動、②体験活動の推進、③国際理解に係わる教育を行った。

①奉仕に係わる活動

 生徒会を中心に全校生徒に働きかけ、生徒の自主性と奉仕の心を養うと同時に、課外活動を通じて地域に貢献する目的で行った。様々な活動があるが、主だったものは以下のとおりである。

・校外清掃:各学期、学年ごとで通学路周辺を清掃。

・オープンスクール案内係:年3回行われるオープンスクールで、生徒会・生徒有志が案内係を務め、1グループ40名程の中学生や保護者を案内しながら学校生活を説明した。

・沼田公民館主催「沼田町ふるさと祭り」参加:ダンス部と茶道部を中心に日頃の部活動の成果を地元町内会で披露し、交流を持った。

・伴学区町内会連合会主催 平成30年度伴学区クリーン作戦(一斉清掃)参加:当校周辺の町内会と連携し、清掃活動を行った。

・「広島市成人祭」運営スタッフボランティア

・フレンドリーブリッジ(卒業生のグラウンドシューズ・体育館シューズを回収し洗った後、ガンビア共和国・ザンビア共和国・ルワンダ共和国に送るボランティア)に参加した。

以上の活動を通して、通学路の清掃活動を継続的に行うことで、奉仕の心や美化の意識、愛校心が高まり、地域の行事に積極的に参加することで、地域住民の方々と良い交流ができている。さらに今年度は、地域ボランティアから広島市のボランティアに参加することで、活動の幅を一層広げることができた。このような活動を続けていくことで、徐々に生徒の方から意欲的に奉仕活動や学校行事に参加する姿勢が生まれてきている。

②体験活動の推進

高校時代における献血体験がその後の献血行動の動機づけとなり、献血者数を増加させることを目的とし、献血行動を通して、ボランティア活動に目を向けさせ、自らが社会を担う一員である自覚を促すために活動を行った。

5月には広島県赤十字血液センター推進課の方に、本校で献血啓発講演をしていただき、1学期と2学期に本校で献血を実施した。総合学習の時間でも献血を取り組み、2・3年生を中心に1学期は52名、2学期は39名が献血することができた。

この取り組みをする中で、献血の持つ意味や個人でもできる取り組みとしてとらえる生徒も出てきており、継続して取り組んでいきたい。

③国際理解に係わる教育

ニュージーランド・クライストチャーチにおいて、語学研修を行い、英語に対する興味付けや力を伸ばすだけでなく、日本とは違う文化や自然を経験することにより、より幅の広い考え方を身につける目的で実施した。

期間中はMiddleton GrangeInternational Schoolにて現地のプログラムで英語研修や自然体験アクティビティの他、10ヶ所以上の研修地を訪問した。また現地生徒と交流会も実施した。

2年目の実施であったが、語学力が向上し資格取得に励んだり、言葉が通じない中で何とかやりきることができる自信につながった。さらには異文化体験や自然経験などにより、大きな視野で物事を考えられるようになった。

3週間の中で生徒たちも最初は戸惑っていた部分もあったが、確実に成長していく姿を見ることができた。英語で積極的に話そうとする姿勢や、様々な場面において笑顔で挨拶をする姿、さらには現地の生徒たちの輪の中に入っていこうとするなど、日本では決して経験することができない3週間であった。

来年度の活動計画

来年度も本年度取り組んだESDに関する内容を精査しながら行っていくが、ESD推進部としては大きな柱を以下のように立てていく。

① 学校行事の満足度を高める

② 生徒会各委員会の活動を活発にする

③ 部活動の参加率の向上を目指す

④ 中国大会、全国大会の出場を目指す

⑤ 本年度実施した海外プログラムの進化を図り、異文化理解と語学に対する関心を高める。