2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野

当校は「地域活性と国際理解」を柱としてESDに係わる活動を行った。ESDを将来、地域・国・世界を担う人財の育成に必要な教育と捉え、ESDの実践を通して、地域の良さや価値を理解しながらも、グローバルな視点を持った生徒の育成を目指した。

具体的には1.国際交流に係わる活動、2. 地域活性に係わる活動、3. 人権に係わる活動を行った。

 

1. 国際交流に係わる活動

① オーストラリア エメラルド高校との交流

9月には姉妹校提携しているオーストラリアのヴィクトリア州にあるエメラルド高校の生徒が本校を訪問した。2週間、本校生徒の家でホームステイをしながら学校に通い、本校生徒にオーストラリアの文化を紹介したり、本校生徒との交流を通して日本のお菓子作り、なぎなた、茶道、書道などの体験をした。

3月には本校からエメラルド高校の生徒の家に約2週間ホームステイをしながら学校に通い、オーストラリアの生徒たちに日本の文化を教えたり、オーストラリアの文化を学ぶ授業を受ける予定となっている。

 

② 台湾 旗美高級中学校との交流

5月に台湾にある旗美高級中学校と岡山高級中学校の生徒たちが本校を訪問した。コースによる特色を生かした授業、茶道などの日本文化を本校生徒と一緒に体験した。本校生徒の家でのホームステイも実施し、日本の生活も体験してもらった。

10月に修学旅行で本校から旗美高級中学校を訪問した。普段の授業に入れてもらったり、郷土博物館に行ったりして台湾の生徒と交流し、文化を学んだ。

 

2. 地域活性に係わる活動

① プロジェクトIMO

「地域貢献」をテーマに、地域協働学習として、ライセンスコースの生徒たちが高倉地域の方々と田畑の耕作を行った。育てた作物は収穫祭で地域の方々に配り、還元した。またその際に、お年寄りの方々や地域で困っていることを聞き、解決するためのお手伝いを行った。

 

② 高齢者の方々との交流

ITコースの生徒と福祉コースの生徒が県北にある鏡野町羽出地区のお年寄りの方々との交流を行った。ITコースの生徒はしめ縄づくりを高齢者の方々とともに行い、交流を行った。福祉コースの生徒たちはリクリエーションや地域の運動会に参加して高齢者の方々と交流し、地域活性に貢献した。

 

③青年部の方々との交流

ITコースの生徒が県北にある美咲町にて、青年部の方々と一緒に流しそうめんを実施し、共同学習に取り組んだ。裏山で竹を切り、半分に割って節を抜くところから始め、自然の中で多くの「学び」があった。

 

④出前授業の実施

自然科学部が県北の奥津地域の子供たちを対象に、出張授業として科学の実験を行った。子どもたちとの交流を深めるとともに、子どもたちの科学への興味・関心を高めることに貢献した。

 

3. 人権に係わる活動

例年寺子屋運動を目的に募金を行っていたが、今年度は西日本豪雨災害支援のために、地域のごんごまつりや文化祭にて、生徒会と英語ユネスコ部が義援金を募った。また、夏に生徒会を中心に被災地である高梁市へ災害ボランティアに行き、土砂で汚れた家の掃除などを行った。

来年度の活動計画

来年度も引き続き、「国際交流」「国際理解」「地域活性」を大きな柱として以下の活動に取り組んでいきたい。

 

①国際交流

オーストラリアにあるエメラルド高校と、さらには修学旅行で交流している台湾にある旗美高級中学校との交流を通して、他国の文化を知り、異文化を受け入れることのできる生徒を育成する。

 

②国際理解

寺子屋運動について調べ、世界の識字率の状況などについて調査するとともに、発展途上国に学びの場を設けるための支援として、募金活動を行う。

 

③地域活性

過疎化が進む地域に赴き、高齢者の方々との交流を通して地域に活力をもたらすことができるように貢献していく。

 

上記の活動を部活動やコースの特色授業の中で取り入れていき、グローバルな視野を持ちながらも、地域に目を向け、地域を愛することが出来る生徒を育成していきたい。