2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 平和, 人権, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 食育, 貧困
ユネスコ国際研究部の立ち上げから2年が経ちました。本学院の教育理念である「独立自彊・社会有為」を体現し、ユネスコスクールの活動を牽引し、ESDに対する意識の向上を学校全体に広げることを目指して活動しております。今年度の成果をユネスコ国際研究部と学校全体の2点に分け手報告します。
①ユネスコ国際研究部
本クラブは、国際社会・地域社会にバランス良く目を向け、グローカルに活躍できる人材の育成、および日々の研究内容を発信し、学内の意識を向上させる目的で活動しています。地域社会研究の大きな柱であるボランティア活動では茨木市社会福祉協会と連携し、冬期・夏期、その他近隣小学校にて放課後の活動補助に平常時に参加しました。ユネスコ部の活動実績・活動報告に刺激を受けて、今年度は一般生徒の中からもユネスコ部員を通してボランティアに参加する生徒が出てきたことは大きな前進でした。また、国際研究に関しては、SDGsの研究をし、SDGsを校内に広めるきっかけとして、中学校のHRの時間を活用して、高校生が中学生にSDGs学習を経験する場を提供しました。これまで中学1年生・2年生に対して実績を作ることができました。この後3月4日に3年生に対しても、学年の発達段階に応じた教材を用意し、実施する予定となっています。また中学担任団の社会科教諭が冬の講習期間を活用し、地理の授業にSDGsの観点を大幅に取り入れた授業実施をしました。
②学校全体に関して
学校全体としては、高奥1・2年生にわたり、「いのちの総合学習」と銘打って、自分自身の人生を豊かにするための講座(コミュニケーションスキル・食育・防災・SDGs・キャリア)にとりくんでいる。今年度はSDGs講座の取り組みを大幅に見直し、動画作成・小論文・レポート作成という、アウトプットと情報共有をメインに据えた取り組みを実施しました。さらに、キャリア講座への橋渡しとして、日本政府発行のアクションプランも参照しながら、自身の興味関心・強み・希望進路(学部や学問)がSDGsとどのように結びつき、社会貢献につながるかということを考えた。
来年度の活動計画
4月に茨木市の各ボランティア団体が集うイベント「みんな集まれ!ボランティア」に参加したことをきっかけに、来年度の実施に向けて実行委員会メンバーとして登録をさせていただき、現在およそ月に一度のペースで実行委員会にも参加させていただいています。次年度は中高の学舎移転も控えており、茨木市の新スマートシティ構想において、中高生の視点で新たな提案をしていく足がかりとし、地域の活性化にますます励みたいと考えています。
また、中学校への出張授業を通してSDGsが各教科に広がっていく可能性を学内で共有することができたことにヒントを得て、次年度は、ユネスコ国際研究部の活動と総合学習の探求を結びつけることと、学内にとどまらず地域の中学校など、外部向けにも出張授業を企画したいと考えています。